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紅葉の西山 その2 

金蔵寺 勝持寺 大原野神社 2007.11.27

京都から大阪方面に向かう電車の車窓から右手に見える西山連山の麓や中腹には多くの古寺が点在し、秋には知る人ぞ知る紅葉の名所となる。最も有名な西山三山(楊谷寺、善峰寺、光明寺)はすでに紹介したが、今回は最も京都寄り、向日市の背後に位置する小塩山(標高642m)の中腹にある金蔵寺(こんぞうじ)、麓にある勝持寺(花の寺)、大原野神社を訪れた。

JR向日町駅から阪急バス(9:55発)に乗り山麓に近い灰方で下車、ここから山へ向かう道は左手(南西方向)に善峰寺方面に向う道、右手(北西方向)は春日町から大原野神社、勝持寺方面に向かう道(いずれも阪急バスが通る)があるが、金蔵寺は中央の道(分岐点付近はかなり複雑なので注意)をほぼ真西に向かって歩き舗装された登山道へ入る。この細い舗装道路は蛇行しながら金蔵寺まに至るが、山に入ると古くからの登山道がほぼ直進するようにあり舗装道路からの入り口には道標が付けてあるのでそれに従って登って行く。金蔵寺はほぼ中腹辺りにある。立派な仁王門があり、中央に賽銭箱が置いてあり、200円を志納する。境内には多くの紅葉があり見事である。また、開山堂の右手を行くと展望台があり京都市内が一望出来る。ここで、昼食をとる。

境内の一番奥にある愛宕大権現社の左手から小塩山頂に向かう登山道がありさらに登る。結構急勾配の所もあり少々ハードだが小一時間で山頂に至る。山頂には平安初期の第53代淳和天皇の陵墓がある。恐らく最高所にある天皇陵であろう。そのほか山頂付近には大きな無線中継用の鉄塔が何本も立っている。JRや阪急電車の車窓から見える山頂付近の鉄塔がこれである。残念ながら山頂からの見晴らしはない。

下りは勝持寺方面に向かう道を取る。無線中継所の前から、管理用に作られた舗装道路(こちらは一般車は入れない)がありこれを利用して下山してもよいが、大きく蛇行する所があり、途中でほぼ直進する古い登山道も利用する。ただし、かなり急勾配の所もあり注意が必要である。舗装道路が麓の里に出たところに勝持寺がある。こちらは、西行桜をはじめとして春の桜で有名だが紅葉もなかなか見事である。

参道を下って仁王門の少し手前(山側)に大原野神社へ抜ける間道があり少し行くと大原野神社の境内に入る。帰りは、再び灰方のバス停まで歩く。

金蔵寺(仁王門)

718年に元正天皇の勅願により創建された天台宗の古寺。境内には多くのかえでが自生している。

小塩山のほぼ中腹にあり交通不便な場所なので紅葉の季節といえどもそれほど混雑しない。 いわば穴場の一つである。

金蔵寺付近点描
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登山道から見た
里山風景

山門まであと一息

仁王門
右側

本堂への参道から
見た仁王門

本堂下の広場

本堂

開山道

開山道の庭

淳和天皇山陵

下山途中の紅葉

勝持寺(花の寺)

こちらは金蔵寺よりさらに古く680年天武天皇の勅願により役行者が創建した古刹。応仁の乱で焼失したが、この付近の出身である徳川綱吉の生母桂昌院が再建した。現在は天台宗の寺。

平安末期西行法師がここで出家得度した。春の桜が有名だが、それと同じくらいの数のかえでがあり秋の紅葉も見事である。

春の風景はこちら

勝持寺のすぐ下手に藤原氏の氏神である大原野神社がある。こちらも紅葉で有名である。


花の寺・大原野神社点描 サムネイル(小さい絵)をクリックすると大きくなります


勝持寺
南門

勝持寺
阿弥陀堂

大原野神社
鳥居

大原野神社
参道

大原野神社
入り口

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