目次へ戻る

電源の極性

オーデイオ機器の電源プラグ極性 投稿者:ST 投稿日:2012年 6月19日(火)22時46分25秒  

強電.弱電ともに一応電気理論を勉強した者ですが.ネットを見るたびひょっとして自分の認識が間違っているのか?という迷いもありますのでご意見をお伺いいたします.内容は一般的なオーデイオ機器の電源プラグの極性についてです.

自分的には電源トランスが使われていれば極性など全く無いと思いますが.ネットを見ると誠しやかに壁コンセントと機器のプラグの極性を合わせるように書いてあったりします.家庭用交流電源は片側が接地されているというのはわかっていますがそれでもトランスでセパレートされている機器側に極性があるとは思えず.又アンプ等の電源1次側にノイズ吸収用のコンデンサーが付いているにしても両極についていますし.ますます分からなくなります.もしかしたら分かろうとすること自体が余計な努力かも知れませんが.

Re: オーデイオ機器の電源プラグ極性 投稿者:IMA 投稿日:2012年 6月20日(水)00時30分2秒  
STさん

アンプのシャーシにテスター(交流電圧計)の端子を接触させて、他方を自分の 手で握ります。コンセント向きを変えて二回電圧を読みとり低い電圧の方に、一般的にセットしていると思います。しかし、音の良し悪しには関係ないと思っています。

Re: オーデイオ機器の電源プラグ極性
投稿者:OM 投稿日:2012年 6月20日(水)08時22分40秒  

確かに、昔のオーディオ機器で、電源の極性が音に影響が出る物が有りました。単巻トランスの危険なアンプって本当に存在してましたし、回路技術が未熟でしたから、色々な要因で電源極性が音に影響する製品って有りました。しかし、人手で巻いていた頃ではなく、今の世の中では、絶縁トランスを使う方が逆に安く付くぐらいです。

「今の世の中で、電源極性が音に影響が出るのであれば、それは詐欺だと言い切れる!!!」、、、、、、、、、、のかと言うと、このご時勢になってもスカタンな設計をする人がいて、未だに電源極性が音に影響が出る商品が有ります。でも、「今の世の中で、電源極性が音に影響が出るのであれば、それは欠陥商品だと言い切れる!!!」の方は、言って良いかなと思います。

また、電源からのノイズの影響を避けようと、下手にアースを取ろうとすると、、、、、、、、え〜〜〜〜と、え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜と、え〜〜〜〜〜〜〜????
簡単な話題なのに、日本語で検索すると、オカルト系の話ばかり出てくるんですね、、、、、
wikiで見ても、

http://en.wikipedia.org/wiki/Ground_loop_(electricity)

日本語になってない、、、、、、、
如何に日本のオーディオ業界がダメかって証左ですね、、、、
翻訳するのも邪魔臭いし、極々簡単なことなので、軽く説明します。

【下手に一生懸命アースを引く】と、プリアンプ、パワーアンプ、あるいは、ターンテーブルなど、全部のオーディオ側機材にアースを引いてしまいます。すると、

部屋に備え付けのアース −> プリアンプ
                 ↓ シールド線のアース側
            ー> パワーアンプ
となって、
アース端子 −−−アース線−−> プリアンプ −−−シールド線−−> パワーアンプ −−−アース線−−> 元に戻る
の、ループになります。ループに磁力線が交差すると、起電力(=ノイズ)が生じます。

【結論】
昔のオーディオ機器は、電源極性の影響を受ける場合が、多々見られた。

その頃の話を伝説化して、詐欺紛いの商売をする例は、枚挙に暇が無い。

単巻トランスを使う必要性が無い現代に於いて、電源極性の影響を受けない様に設計することは、それほど難しくは無い。

それでも、電源極性の影響が出る機材を設計してしまう人もいてる。
アースは気合を入れずに、「ダメなら外す」ぐらいの軽い気持ちで張る。

Re: オーデイオ機器の電源プラグ極性 投稿者:志賀 投稿日:2012年 6月20日(水)18時23分21秒    
STさん,IMAさん、OMさん

> 強電.弱電ともに一応電気理論を勉強した者ですが.ネットを見るたびひょっとして自分の認識が間違っているのか?という迷いもありますのでご意見をお伺いいたします.内容は一般的なオーデイオ機器の電源プラグの極性についてです.・・・

「電源」「極性」「アンプ」というキーワードでネット検索すると結構たくさんヒットします。上位のいくつかの記事を見ると、電源トランスの1次コイルの巻き初め(コアー側)の極をアース側とするか、巻き終わり(外側)の極をアース側にするかで、シールド効果に差が出るとして説明しているのが多いようです。ただし、私が見た中でも、巻き初めをアース側とする方がいいという記事と、外側をアース側にする方がいいという記事と矛盾した説がありました。どうも実際に測定を行っているのか怪しいですね。

確かに、これは2つの極が完全には対等でない理由として定性的にはあり得ますね。定量的には、ちゃんとしたアース線とシャーシー間の電位差をコンセントの極性を変えて調べると、電気的に差が有るかどうかがわかるわけですが、IMAさんの実験(人体をアースと見なせば)では少し差が出るようですね。この場合は、漏れ電圧が小さくなる方が望ましいということでしょう。

ただし、これが音質に影響するというのはちょっと考えにくいですね。あるとすれば、ノイズ(特にハムノイズ)レベルに差が出る可能性があると思いますが、そもそも最近のまともなアンプだとノイズレベル自身がきわめて小さいので気にすることはないでしょう。

実は私の使っているアンプには付属の電源コードのコンセントにアース側を示す印が入っており、説明書には、「・・・この極性を合わせることにより音質的によい結果が得られる場合があります」とかなり微妙な表現で書いてあり、さらに「この極性は合わせなくても実用上問題になることはありません」と書いてあります。かなり音にうるさい専業メーカーがこう書いていると言うことは実際上音質に差は無いと言っているものと解釈しています。

ただし、

http://shigaarch.web.fc2.com/OldBBS/09watch.html

このページの最後の方の段落に書いたように、あえて逆にする必要は無いのでその指示に従ってつないでいます。

最後に、このような説が蔓延している原因は、微少電圧を扱うLPと真空管アンプの時代には下手な自作アンプなどでは聴いてわかるような差が有ったのかもしれません。

オーディオ界ではこのようにアナログ時代には確かに効果があった方法が、CD・半導体アンプ時代の現在でも未だに信じられており、心理効果で実際に効果があるように聴こえるといった例が色々あるんではないでしょうか? ◯町さんがいっておられる通りです。


皆さんありがとう御座います 投稿者:ST 投稿日:2012年 6月23日(土)23時56分16秒  

志賀さん.IMAさん.OMさんご指導ありがとうございます.なるほどアンプのシャーシと対地間の電位差をくらべると極性らしきものが出る.というのは目からうろこでありました.

しかし昔は単巻きトランス(オートトランスだと思いますが)でアンプを作ったなど危険なことをよくやったもんですね.現在では多分電気用品取締り法に抵触して製造許可が下りないと思います.危険といえばネットオークションなどで自作真空管アンプでハンダ端子付きバンド型出力トランスをシャーシーの上でむき出し配線した物など見かけますが何も知らない子供が誤って高電圧に触れたらどうなるんでしょうか?オーデイオ界もけっこう怖い事が行われているようです.

Re: 皆さんありがとう御座います 投稿者:志賀 投稿日:2012年 6月26日(火)09時34分41秒    
STさん、皆さん

自分のシステムでアース(地中に埋めた銅棒)とシャーシー間の電圧をアナログテスターで測ってみました。結果は0.9 V 程度のAC電圧が観測されましたが電源の極性を変えても誤差の範囲(0.05V程度)で差は検出されませんでした。ということで少なくとも私が使っているアンプでは極性を気にすることはなさそうです。

inserted by FC2 system