http://www.sfu.ca/sonic-studio/handbook/Combination_Tones.html
(混合音を聴くと聴覚の歪効果で差音などが聴こえる)という話に刺激を受け以下の音源を作ってみました。試聴してみて下さい。パソコンの出力で聴く場合は少し性能のいい密閉型イアフォンを使用することをお薦めします。
http://8317.teacup.com/shigam/bbs
の掲示板の議論の参考ページです。議論はここのに纏めてあります。
1000Hzの音が10Hzの周期で振幅(強弱)変調されたいわゆる「唸り(beat)」音です。
波形などの説明は ここを見て下さい。
こちらの音源ではビート音と 100Hz の低音が聴こえませんか?
もし聴こえたら、f2-f1=100Hz の相互変調(混変調)歪み成分を聴いていることになります。
この100Hz成分は何らかの非直線性による相互変調歪みが原因と思われますが、これが機器によるものか聴覚の特性によるものかはよくわかりません。ただ、アンプやDACの非線形だけでこれほどはっきりした相互変調歪みが発生するとは考えにくいところです。念のため、2の音源のFFTスペクトルを取ってみましたが、100Hz
成分は −140dB 以下でした。つまり、このWAVファイルには100Hz成分は全く入っていないと言っていいほど低レベルです。
ただし、パソコン附属のスピーカーではかなり音量を上げないとわからないかもしれません。 密閉型イアホンを使えばよくわかるはずです。ということは、パソコンのDAC以降の非直線性が原因かもしれません。
さらに、2f1-f2、3f1-2f2 成分を見るための音源をUpします。茶色文字は私がイアホンで聴いたときの感じです。いずれも、2と同じ100Hz 成分を含んでいるはずなので注意して聴いて下さい。
非直線性があれば、 f2-f1=900Hz、2f1-f2=100Hz、2f2-3f1=800Hz が混ざっているはずです。
かすかに100Hzの音が聴こえます。もちろん、純音(サイン波)ではないはずです。
非直線性があれば、2f1-f2=550Hz, f2-f1=450Hz、3f1-2f2=100Hz が混ざっているはずです。
100Hz 成分は聴こえず、多分450Hz とおぼしき成分が聴こえます。 100Hz 成分は高次なので非常に弱いのでしょう。
ビート以外に50Hzの重低音が聴こえませんか?
低音までよく出る(スペック表に寄れば 6Hz 〜 23000Hz )密閉型イアフォンで聴くとはっきり聴き取れました。