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真如堂 お十夜

真如堂(鈴聲山 真正極楽寺)は京都大学の東、吉田山の東麓に位置し、平安時代の創建になる天台宗の古寺である。秋は紅葉の名所でもあるが、町中にあるにもかかわらずそこへ至る道が細く観光バスなどが入れないため比較的俗化されていない。

(公式サイトはこちら)

毎年11月15日にはお十夜(十日十夜別時念仏会)という行事があり京都市民には知られている。

この日は慈覚大師円仁によって作られたという本尊の阿弥陀如来(重文)の手に握られた紐が本堂の外、手前に見える大塔婆まで結ばれ、この紐を握ると極楽往生がかなうといわれ多くの人が訪れる。午後には最後の行事として、山伏、稚児、全山の僧侶などが境内を練り歩く「お練り」がある。 下のビデオはその記録である(タイトル画面をクリックすると動画が始まります)

本堂から見た三重の塔

本堂の前には優雅な三重の塔が立っている。その手前に見える紅葉は「花の木」というカエデの一種で一本の木に色とりどりの葉がつく銘木である。

中央参道の両側にあるテントはこの日の参詣者に振る舞われる小豆粥やみたらし団子などを商っている。

檀家はお粥に使うお米を持って参詣する習わしになっている。

実は我が家も檀家で、案内状とともに送られてくるビニール袋に一合ほどの米を入れ持参し昼餉を振る舞われ、護符(ここをクリック)を頂く。

この写真の左手(境内の南側)に平安の昔から続く墓地があり、藤原氏や源氏の名を刻んだ公家の墓標も見られる。また豪商三井家の墓もある。

境内点描 下のサムネイル(小さい絵)をクリックすると大きくなります   


山 門

参 道

結縁の紐

三重の塔と
花の木

池と本堂

墓 地
我が家の墓もこの一隅にある

お練り点描 下のサムネイル(小さい絵)をクリックすると大きくなります   


先導と山伏

一山の僧侶

稚 児

本堂回廊

本尊前
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