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   雪の金閣 2005.12.22 正午頃 



    
参道                                         裏山より     

金閣寺、正式には臨済宗相国寺派鹿苑寺。 室町3代将軍足利義満(1358-1408)が、西園寺公経(さいおんじ きんつね  1176-1244 太政大臣 従一位)が造った西園寺家の別荘地を譲り受け北山殿を建て政庁としたことに始まる。義満没後は夢窓疎石を開山とする禅寺として残された。金閣は舎利殿として作られたもので、創建は1397年 1950年放火により消失し現在の建物は1955年に再建されたもの。表面の金箔は1987年に張り替えられた。世界遺産に指定されている。

この日、日本列島を襲った寒波のため京都市内も朝から雪が降り続き数センチの積雪があったが、朝一番の講義を終え帰ろうとしていると、時々晴れ間が現れ、かねてから一度見たいと思っていた雪の金閣を訪れた。待つこと約30分、やっと晴れ間が現れ、雪景色の中、薄日に照らされ輝く金閣は思わず息をのむ美しさであった。手前の池は鏡湖池といい普段は水面に金閣を映すはずであるがこの日は表面が氷結し一部しか鏡像が見られないのも一興。

600年以上前に建てられた事を考えると、当時の日本のトップエリート達の美意識の高さがうかがえる。

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