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イアホンの選択

イアホンやヘッドホンも無数の種類の製品が出ており、スピーカーと同じく、それぞれ個性のある音質を持つといえるでしょう。ただ、注意する必要があるのは、その音質はイアホンそのものだけでなく耳とのフィッティング、具体的には空気漏れの大きさが音質を大きく左右します。従って、Aさんが良いというものがBさんにとてっもいいわけではありません。これは好みの違いだけでなく、耳の大きさや形状にもよるからです。ということで、ここのやりとりでは具体的な製品名が出てきますがあくまで参考程度にしておくべきでしょう。

イアホン 投稿者:SS  投稿日:2009年 6月22日(月)17時29分56秒  
イヤホン詳しい方へ

私は、専門用語とか全然知らない様なSS なんですが、今自分に合うイヤホンを探していまして、ここで詳しい方に教えていただくことは出来ますか?

Re イアホン 投稿者:志賀 投稿日:2009年 6月22日(月)20時24分52秒  
SS  さん

ちょっとこれだけでは答えようがありませんね。

何を聴くためのイアホンなのか、今何を使っているのか、購入するとすればいくらくらいの予算を考えているとか、いってもらわないと誰も答えられないでしょう。


お願いします 投稿者:SS 投稿日:2009年 6月22日(月)22時34分40秒  
志賀さん

答えていただけるかわからなかったので、とりあえず反応があるか確かめさせていただきました。アドバイスをお願いします
【予算】
2万ぐらいまで
【使用機器】
PSP1000
【よく聞くジャンル】
I've KOTOKO *トランス* テクノ アニソン 女性シンガーか主です
【重視する音域】
音域などの言葉の定義を、きちんと把握しきれていないため重視するべき所を間違っている可能性もありますが、感覚的に特に重視したいのは高音がクリアで綺麗であること でもあまりキンキンし過ぎない  低音はちょっとわからないですね  他サイトなどで、色々レビュー等を読むと低音が高音を邪魔しているなんてのを聞いて、低音がカスカス?してるのも嫌だけど高音の邪魔はしてほしくないな、と思っています
【希望の形状】
インナーイヤーがいいです。カナルは以前、試聴時にすごく音がこもったイメージ&閉塞感があり軽いトラウマでしたが、どうやら開放型は少ないようなのでこちらも試聴し、検討したいと思います
【希望すること】
自分も以前、ATH-CM700を使っていたのです  高音はあの感じがいいです。 でも少しキンキンしたのを覚えています。 これを買い直すこと事も考えていますが、他に良いのがあればと思いまして・・・

高音がクリアに響いて、ボーカルの声が引き立つようなイヤホンはありますでしょうか?

Re: イアホン投稿者:MJ 投稿日:2009年 6月22日(月)23時21分38秒  
SS さん

こちらにも詳しいサイトがあります。
http://www.geocities.jp/ryumatsuba/index.htm

Re: お願いします 投稿者:PN 投稿日:2009年 6月22日(月)23時24分41秒  
SS さん

ザッと希望を拝見させていただきました。言ってしまうとなかなか難しい要望だとは言えます。と、言うのは予算が低いとかなどの問題ではなくイヤフォンもヘッドフォンもスピーカーと同じような傾向にありあちらが立てばこちらが立たないという事が往々にあります。

で、全てに平均的なドライバは世間では「没個性」となる傾向もあるようです。言い方を変えれば高い水準の平均的はオールマイティではあるのですが何でも合うという事は何にも合わないという側面もあるという事です。ここはもう紙一重の世界です。

つまり、イヤフォンやヘッドフォンの特性だけで調整するのは幅も懐も狭く限界があるという事です。

じゃあ、どうすればいいのか? 音を圧縮する前段階で好みの音程を持ち上げるなどして調整をするのが一つ安上がりな方法です。音の高低の調節はイヤフォンやヘッドフォンで行うよりはこちらの方が幅も懐も広く好みの味付けにする事ができると思います。

私がイヤフォンやヘッドフォンだけで音の調節をしようとして頻繁に買い替えしている人に助言している一つの方法でもあります。

1万円以上2万円以内のイヤフォンやヘッドフォンはどのメーカーもそれなりに力を入れており力作も多くあります。極端なハズレも少ないしもっともイヤフォンの質の違いを確かめられる価格帯と言えますね。「○○向き」等と言う評価や評判もありますが私としてはあまりそれにとらわれる必要はないかと思います。クラシックに向いているイヤフォンやヘッドフォンでも自分が聴いてテクノに向いていると思えばそれで構わないという事です。

最近はカナル型が多くインナーイヤーや耳かけ式は縮小傾向にあるようです。ですのでご希望のインナーイヤーと言う事になると選択肢もカナル型より少なくなります。インナーイヤーの場合フィッティングはかなり大事ですのでイヤーパッドなどでの調節は必ず試してくださいね。

私としてはメーカーや機種を限定したおススメはできません正直、試聴が可能な環境にいらっしゃるなら聴き比べたほうが圧倒的に解決は早いと思われます。

私は関西の人間ですが大阪の日本橋のとある雑居ビルにイヤフォン専門のお店があり携帯プレイヤーさえ持参すればかなりの数のイヤフォンを聴き比べできます。

Re: お願いします 投稿者:志賀 投稿日:2009年 6月22日(月)23時37分40秒  
SS さん

> 自分も以前、ATH-CM700を使っていたのです。高音はあの感じがいいです。  でも少しキンキンしたのを覚えています  これを買い直すこと事も考えていますが、他に良いのがあればと思いまして・・・

イアパッドは付けていますか?

実は私もこれを使ったことがありますがイアパッド無しでは全くキンキンした音で使い物になりません。もし付けておられなくて不満なら一度是非試して下さい。うまくフィットすれば結構いい音だとおもいますよ


機種多し 投稿者:SS 投稿日:2009年 6月23日(火)02時12分5秒  
PNさん 志賀さん KMTさん MJさん

皆さんありがとうございます。やはりどこかに試聴をしにいくしかないですねどれこれも成り立たせるのは無理ですか・・・  欲張らずに高音重視で見ようと思います。私は関東在住なんですが、量販店などで試聴できますよね?

志賀さん、イアーパッドは付けていませんでした。再試聴時に気をつけます

カナル式が耳に合うかはわかりませんが、合った場合試聴の目安としていくつかSS なりに機種をピックアップしてみました
【開放型】              【カナル】
・V-moda remix m-class    ・V-moda vibe V2
・ATHCM700ti           ・KH-C711
・MDRE888LP            ・MR-EX90SL
・MX760                ・CX95
                    ・ATH-CK10
                    ・CKS70
                    ・CX550   ・EX500

とりあえず羅列してみましたが、この中で目を引くような物はありますか? 7000円前後の品と、1〜2万円の品には明確に品質の差はでてるんでしょうか?  後、発売時期は新しい物か良いのでしょうか?

Re: 機種多し 投稿者:PN 投稿日:2009年 6月23日(火)02時51分30秒  
SS さん

まずは国内メーカーで攻めてみてはどうでしょうか。

あげられています。ソニー、オーディオテクニカはある一定の実績も開発能力もありますので1万円あたりの価格帯からは極端にとんでもない製品はありません。後は「好み」の問題だけです。

私は貴殿の使っておられる前の型CM-7Tiを過去に愛用していましたがフィッティングさえ解決できればもっと良い音で聴けた事は間違いありません。今振り返っても良いイヤフォンだったと思います。自身の耳の形状に合わせきれなかったのは無念でなりません。

私の場合、カナル型は耳の中の異物感が耐えられなくてダメでインナーイヤーはパッドで調節してもなかなか良好なフィッティングが得られずストレスを溜めるばかりでしたのでどうせ音が漏れるならそれを逆手に取ってしまえとザックリ割り切って耳かけ式一本に絞ってここまできています。

耳かけ式の高級ヘッドフォンはオーディオテクニカが意欲的に販売をしていましたが悲しい事に現状では私の使っているATH-EW9以外は全て生産終了となったようです。まぁ、それだけ耳かけ式は人気がなくポータブル環境には向かないという事でしょうね。特に遮音性は最低ですのでエチケットの面でも不向きです。

もし、経験がないのでしたらオーディオテクニカの耳かけ式は買う買わないは別として一度試聴されても損はないかもしれません。ATH-EM700シリーズならまだ市場在庫があると思われます。耳かけ式の塩梅も知っておけば今後選択の参考にはなるでしょう。特に耳かけ式はドライバのサイズが物理的に大きく確保できますのでまた、カナルやインナーイヤーとは違ったモノを体感できるはずです。

私は上にも書きましたように諸々の事情で耳かけ式しか気合いを入れて試聴してこなかったのでカナルやインナーイヤーに関して多くは語れませんがオーディオテクニカの中級以上の耳かけ式は全て試聴してきました経験から言うと最上位のモデルが絶対に良いとは限りません。ランク下のモデルの方が聴きやすかったりする事も往々にありますので自分の感覚を信じて選択してください。

国内メーカーをすすめるもう一つの理由はサポートの面です。オーディオテクニカなら一定以上のランクの製品はコード系に1年、ドライバ系に3年の保証が付いています。

耳かけ式 投稿者:SS 投稿日:2009年 6月23日(火)08時29分31秒  
PNさん

カナルは試聴はしてみますけど、異物感って言葉を聞くとやっぱりダメそうかななんて思います。他サイト等でATH-EW9 EM9D EM9R見てきました。かなりの高評価ですね。外で耳かけ式目立つかな?なんて思っていましたが、まぁ慣れればいいんですものね(笑) あれぐらいの値段であの評価、いやーありですね。気になる点として音漏れが激しいとかなんとかで、電車内とかだと漏れに漏れる感じですか? 後、上の3機種それぞれ明確な違いとかってあるんでしょうか?

Re: 耳かけ式 投稿者:PN 投稿日:2009年 6月23日(火)17時25分6秒  
SS さん

> 他サイト等でATH-EW9 EM9D EM9R見てきました  かなりの高評価ですね。 外で耳かけ式目立つかな?なんて思っていましたが、まぁ慣れればいいんですものね(笑)

> あれぐらいの値段であの評価  いやーありですね  気になる点として音漏れが激しいとかなんとかで、電車内とかだと漏れに漏れる感じですか? 後、上の3機種それぞれ明確な違いとかってあるんでしょうか?

まぁ、他方の評価はなかなか自身で買ったモノを客観的に評価するというのは難しいでしょうから参考程度にとらえています。

音漏れに関しては装着方法と方式が相まって盛大です。少なくとも電車内では音量をそれなりに下げないと迷惑でしょうね。室内でも音量をそれなりに上げると音漏れしていると指摘されますので。そこはカナル型の方が有利でしょうね。

ただ、カナル型は遮音性が優れていますから裏を返せば外からの音も入りにくいので場合によっては危険と言えるかもしれません。カナル型はその遮音性やコンパクトさからもポータブルに向いているので今市場でも人気があるのだと思いますね。外部の騒音と言うのは考えている以上にリスニングの邪魔になりますので。

EW9、EM9D、EM9Rの差ですが中音域ではほとんど大差はありません。

私は基本、管弦楽器の音色を重視して選びますのでその結果がウッドケースのEW9だっただけの事です。これはあくまでも私の感覚で人によってはEM9Rから出てくる管弦の音が好きという方もいらっしゃるはずです。

言ってしまえばテクニカは耳かけ式に限らずこのクラス以上に大ハズレはないです。難しい事は考えず聴くジャンルなどに合わせて機種を選択すればそれでいいと思われます。それでも複数機種候補が残ったときは保証とサポートが手厚い方を選べばいいのではないでしょうか。

音漏れと空気漏れ 投稿者:志賀 投稿日:2009年 6月24日(水)09時05分1秒
SS さん、PNさん、

イアフォンの話題で音漏れの話が出ていましたがそれについてのコメントです。

音漏れと空気漏れは強い相関はありますが違った概念です。詳しく説明するスペースはありませんが、結論的には空気漏れがあると低音がほとんど聴こえなくなります。いわゆるカナル型は音漏れも空気漏れも少ないので超低音まで容易に再生できます。その代わり、外の音も聞こえにくいので外で使うのは少々危険です。また、これは主観的なことですが、閉塞感を感じます。

それに対し、インナーイア型(例えばATHCM700ti など)は耳とのフィットが悪いと空気漏れが激しく適当なイアパッドを付けないと低音がほとんど聴こえなくなりキンキンした音になります。しかし、空気漏れを最小にすると、低音も十分出てすっきりした音になります。なお、スペック的には低音再生限が10Hz程度のものはざらにありますが、これは空気漏れを最小限に抑えた場合で実際にはここまで聴こえません。店頭で試聴するときもイアパッドも付けて試さないと正しく評価できません。さらに、フィッティングは個人差があるので他人の評価は当てになりません。最も使いこなしが難しいタイプですがうまくフィットするとよい結果が得られると思います。私自身はこのタイプを愛用しています。

耳掛け式もほぼ同じ条件ですが、この場合は大口径の振動板が使えるので少々空気漏れがあっても低音再生にも問題が生じないのでしょう。(私は、外観の問題でこれを使う気にはなれず、使ったことはありません。)

最近、とあるオーディオの解説書で、イアホンは振動板が小さく低音が出ないと書いている本を目にしました。これはスピーカーとイアホンの発音と鼓膜を振動させるメカニズムの違いを無視した全くの間違いです。密閉型のイアホンであれば空気漏れがなければ超低音まで容易に再生できます。スピーカーが慣性制御型でf0以上の周波数帯でフラットな周波数特性が得られるのに対し、イアホンは弾性制御型でf0以下でフラットな特性が得られるからです。ただ、そのため空気漏れがあれば極端に低音の再生能力が落ちます。試聴に際してはこのことをよく頭に入れておく必要があります。

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