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音質・・・・・・・・

今回は珍しくオーディオの根幹である音質が話題です。しかしこれは多分に主観的な話題であり結論が出るようなものではないので、整理はせず発言順に載せてあります。中には、IACCパラメターという難しい話題もあります。

はじめまして 投稿者:DA 投稿日:2007年 4月14日(土)14時53分3秒

レコードからDVD−Aの作成を趣味にしている暇人です。現在、ベートーベン、ブラームス、ドボルザーク、マーラーの交響曲を全て、レコードからDVD−A(24ビット−192KHz)に落として、編集も終わりました。

このサイトを見つけて、非常にためになりました。志賀先生のお話は、もっともで。SACDやDVD−Aの音のよさは、単に高調波の有無やビット数の問題ではなさそうであることがわかりました。

ところで、ここで議論されている方の、オーディオに対する投資額はどの程度なのでしょうか。とりあえず、次のように分類してみます。

Sクラス 100万円以上
Aクラス 10万円から100万円
Bクラス 5万円から10万円  (ミニコンポクラス)
Cクラス 5万円以下     (CDラジカセクラス)

私のもっぱら聞いているのは、クラシックで、投資額は、Aクラスの下といったところです。

皆様がたは、クラシックが主のようですから、対象はクラシックとしましょう。SクラスとAクラスでは、議論がかみ合わないのではないかと思います。ましては、BクラスやCクラスになると全く別次元ではないかと思います。

CDラジカセやミニコンポでクラシックを聞くのが、そもそも間違いという意見もあるかもしれませんが、大多数はそのクラスであることを考えると、あながち無視もできません。

私のようなAクラスの下にとっても、Sクラスのシステムなど拝んだこともないし、無いのと同じです。

主に、どのクラスでの話か示していただけると付いていけるのですが。

Re はじめまして 投稿者:志賀 投稿日:2007年 4月14日(土)19時55分36秒
DA さん:

<ところで、ここで議論されている方の、オーディオに対する投資額はどの程度なのでしょうか。とりあえず、次のように分類してみます。

<Sクラス 100万円以上, Aクラス 10万円から100万円, Bクラス 5万円から10万円(ミニコンポクラス),Cクラス 5万円以下(CDラジカセクラス)>

私の考えは

http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/Audio.htm#PresentSystem

に書いた通りです。上の分類ならAクラスに入るでしょう。ここへ投稿される方もだいたいこの範疇に入る方が多いんではないでしょうか?

これ以上投資するならリスニングルルームに力を入れるべきでしょう。


<皆様がたは、クラシックが主のようですから、対象はクラシックとしましょう。SクラスとAクラスでは、議論がかみ合わないのではないかと思います。ましては、BクラスやCクラスになると全く別次元ではないかと思います。

CDラジカセやミニコンポでクラシックを聞くのが、そもそも間違いという意見もあるかもしれませんが、大多数はそのクラスであることを考えると、あながち無視もできません。>


これは何ともいえません。プロの音楽家でも再生音の音質に拘らない人も多くいるようですから。

Aクラスで安心しました。 投稿者:DA 投稿日:2007年 4月15日(日)07時23分45秒
志賀 さん

私も、技術者で工学博士を取得しています。シャノンの定理等、専門ではありませんが、ある程度理解しています。

私のシステムは、アンプ、スピーカー、ユニバーサルプレイヤーはDENON、ONKYOでそれぞれ5万円程度、レコードプレイヤーが3万円程度で、20万円に手が届くくらいのものです。

ここ20年、オーディオに興味がなくなり、最近復活しました。昭和50年ごろと比べると、スピーカーが高性能かつ安価になったのに驚いています。

これからのメディアは、CDかMPEG(ウォークマンやiPod等)が主流となるのは、間違いないと思います。

CDは今後、もっと品質がよくなると思います。それにしても、市販のCDコンテンツはバラツキが大きすぎて、オーディオから興味がなくなったのはそのせいもあります。

特に、1990年代の廉価版は、A,B,Cクラスを問わず、まずスピーカーが鳴らない。特に、ツィターが鳴らず、ウーファーしか鳴っていないように聞こえる。

廉価版でなくても、Aクラスになると、さすがに音がよくなるが、B,Cクラスでは、同じくスピーカーの鳴りが悪い。物によっては、廉価版と変わらないようなものもあります。

良いものとしては、DENONN+VICTORのマーラーの交響曲(エリアフ・インバル+フランクフルト放饗 DDD 1985年)やグラモフォンのブラームス交響曲(ベーム+VPO ADD POCG-2317/9)等があります。これらは、Aクラスになると明らかに音がよくなります。

悪いものとして、グラモフォンのベートーベン交響曲集(カラヤン+BPO ADD POCG-3674/9)、これは、何で聞いてもスピーカーの鳴りが悪い。最近は、マスタリングを変えたものも出ているようですから、そちらはよくなっているのかもしれません。

ツイーターの鳴りが悪いことから、サンプリング周波数を上げれば、良くなるのではないかと思っても仕方がないと思います。それが、SACDやDVD-Aのうたい文句になってしまったのではないでしょうか。

これらの特徴は、ブラインドテストしても、明らかになるほどのものだと思います。ただ、先ほど上げた良いCDだと、先にCDを聞かせて、後で、同じ内容のDVD-AやSACDを聞かせると、後者に軍配を上げるほどのもので、順番を変えると、CDもなかなかのものではないかという感想になると思います。

Sクラスになると差がほとんどないのではないかと思います。

私が気になるのは、レコードの場合は、これほどの差がなかったことです。盤の良否はありましたが、廉価版でも聞けないというほどではなかったし、システムが高級になればそれなりに良くなり、音質の変化に連続性があったように思います。

CDの場合、B,CクラスからAクラスに変わったあたりで、音質が急によくなったり、あまり変わらなかったりするようです。

スピーカーの鳴りの良し悪しで判断できるようですから、そんなに難しい原因ではないと思うのですが、どうでしょうか。すでに、紹介されてあるのであれば、そこを示していただければ幸いです。

Re Aクラスで安心しました。 投稿者:志賀 投稿日:2007年 4月15日(日)21時38分55秒
DA さん

音質の問題となると主観が入り込むので、あまりコメントしないことにしているんですがおっしゃること大旨賛成です。

引用は省略しますが、確かに、ソースの音質差は大きいですね。

ハード面では、部屋さえしっかりしておれば、お説のAクラスの装置で、いわゆる忠実度という面でほぼ十分な再生が出来ると思います。ただ、高忠実度再生を追究すると、ソースがよければ臨場感溢れた音が聴けるのに対し、その逆だと聞くに堪えない音になることがよくあります。

それに対して、B、Cクラスだと、それほど差が出ないというのは私も感じるところです。最近、私は手持ちのCDはほとんどiPod に入れ聴いていますが、こちらの方がむしろ安心して聴けます。

メインシステムではBSーTVの録画をよく見ます。


http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/BSaircheck.html

これです。この場合 NHKの国内録音は一般にかなりの高音質でが、こんどはホールの音響特性が気になります。

<私が気になるのは、レコードの場合は、これほどの差がなかったことです。盤の良否はありましたが、廉価版でも聞けないというほどではなかったし、システムが高級になればそれなりに良くなり、音質の変化に連続性があったように思います。>

これは私の独断と偏見かもしれませんが、アナログレコードの場合、高音域は針が盤面をこするときに生じるノイズが不可避的に混入しており、これがノイズとして不快感を与えるよりも、一種の快感を与える方向へ作用しているんではないかという気がします。それに対し、A/D変換時に混入した量子化ノイズはもっぱら不快感を与えるんではないかと?

音質のこと 投稿者:HD 投稿日:2007年 4月19日(木)13時24分16秒

ソースの音質が話題になっていますが、「生音」でも同じホールでも音が場所などによって異なるのはよく経験するのですが、

http://www.ymec.com/hp/signal/hall.htm

にホールの音響特性を測定した結果があります。音響付加物のIACC(両耳間相互相関関数)というパラメータが重要なように書いてありますがよく理解出来ていません。 簡単に言うと何を表すパラメータなんでしょうか? 「IACCの値が低いほど音質がいいです」と言う事なんですが。

Re: 音質のこと 投稿者:OB 投稿日:2007年 4月19日(木)13時47分12秒

<音響付加物のIACC(両耳間相互相関関数)というパラメータが重要なように書いてありますがよく理解出来ていません。 簡単に言うと何を表すパラメータなんでしょうか? 「IACCの値が低いほど音質がいいです」と言う事なんですが。>

全く分かっておりませんが、以下のサイトが見つかりました。

http://www.fujiengineering.co.jp/data/sougou.html

「右耳と左耳に入ってくる音響信号が異なるほど音の広がり感が大きくなります。 その異なる程度を数学的に表したものを相互相関関数といい、室内音響の評価のために定義されたものがIACCです。  IACCの測定値が小さいほど広がり感が大きくなります。」とのことです。関数定義は

http://www.ymec.com/manual/sa/appendix.htm

にございました(が、私にはサッパリ分かりません)。

IACCについて 投稿者:TS 投稿日:2007年 4月20日(金)09時46分30秒

IACCは左右の耳に入る音の相互の関連度合いを表す係数値です。具体的な例で言うと、右耳と左耳に全く同じ音が入ってくるとするとIACCは1です。両耳に入ってくる音が全く同じなので関連度合いが100%ということになります。

また両耳に同じ周波数で同じ大きさだが左右で逆相の音が入った場合は、IACC=-1です。関連度合いは高いが左右の音の入射タイミングが半波長ずれている。そういう状態のようです。

そして分かりにくいのがIACC=0の場合なのですが、右耳、左耳に全く関係ない音が入った場合。例えば、右耳に1kHzの音、左耳には音が何も入らない場合。この状態はIACCが0です。また左右の耳に独立な熱雑音を入れてもIACC=0になります。熱雑音はランダムなので、左右で独立であれば左右でランダムでもあります。これも右耳と左耳に入る音の関連性がなくなり、IACC=0となります。

また、この雑音を聞いて見ると無定位な印象を受けます。どこで音が鳴っているか分からなくなります。音が広がるというのは、頭内定位がなくなり自分が広い空間にいるような感覚が生じるということです。ほっとした落ち着いた音になります。これは、ひとつの雑音源を両耳で、二つの無相関雑音を両耳でという条件を切り替えながら聴くと良くわかります。

そしてIACCで音を評価する場合、センター定位が必要な音にはIACC=1となることが期待値と考えられます。また残響音など到来位置が分からない音にはIACC=0が期待値になるようです。つまりIACCは音質の中でも定位や音の到来方向の評価に使うものと思われ、必ずしも0が期待値とはなりません。ホール等の残響のみを評価対象とする場合に限れば0が期待値になります。

リスニングルームのステレオ再生環境にIACCを指標として適用する場合は、全帯域にわたって1に近い数値であることが期待値になると思います。そうでなければ、ステレオ音場が構成されない、お風呂場エコー満載の環境だということになります。

IACCの測定はFFTアナライザの付属機能として、ほとんどのアナライザに搭載された機能ですが、名称のとおりダミーヘッドマイクロホンで計る必要があります。分析機能自体はFFTベースの計測ソフトウエアにも搭載されているかもしれません。ymecにも付いているようですね

Re2 音質のこと 投稿者:志賀 投稿日:2007年 4月20日(金)09時52分2秒
HD さん、OB さん

<ソースの音質が話題になっていますが、「生音」でも同じホールでも音が場所などによって異なるのはよく経験するのですが、>

http://www.ymec.com/hp/signal/hall.htm

<にホールの音響特性を測定した結果があります。音響付加物のIACC(両耳間相互相関関数)というパラメータが重要なように書いてありますがよく理解出来ていません。 簡単に言うと何を表すパラメータなんでしょうか?「IACCの値が低いほど音質がいいです」と言う事なんですが。>

相関関数というのは物理ではよく出てきます。

2つの情報
(この場合は頭部による遮蔽効果も考慮した、左耳、右耳に入るインパルス信号音の波形)が全く一致しておれば 1.0 無関係なら 0.0 となります。

ただ時間差のある時の取り扱いは少々複雑になります。例えば、単純に左右の信号が1msずれているだけなら、


http://www.ymec.com/manual/sa/appendix.htm

にある、φLR(r=0)は0ですが、φLR(1ms)=1 となります。IACC値というのはその最大値を採用するということのようです。つまり単純な時間差(位相差)だけならIACC値は変わらないというわけです。

当然、部屋が左右対称で、楽器がステージの中央、座席も中央なら IACC 値は ほとんど1.0 となります。 左端からの楽器だと、主に頭部による遮蔽効果による音量差により、IACC値は少し小さくなり、さらに左側の壁からの反射音が大きければ、左側からの音がより増強され、IACC値はさらに小さくなるはずです。

聴いた感じとしては、左壁からの反射音
(音源がミラー位置にある)と合わせてより左側にずれて感じるんだと思います。つまり、IACC値が小さいほどステージが広がって感じるということになるんだと思います。

もちろん、IACC値だけでホールの音質が決まるわけではないことは紹介されたサイトの書いてある通りです。

追記:この投稿は上のTSさんの投稿が出る前に発信したものです。リスニングルームの評価はIACC値が大きい方がいいんだと思います。ただし、ある程度の反射音があった方がいいという話もあるので、多分1より少し小さい最適値があるんだと思います。


Re: Re2 音質のこと(IACC) 投稿者:HD 投稿日:2007年 4月20日(金)19時22分51秒
志賀 さん、OB さん、TS さん:

情報、ご解説有難う御座います。
「音の広がり感」はコンサートでもオーディオでもあまり気にした事がなかったのでIACCと言うのに新鮮な感じがしました。録音技術者やバランスエンジニアはこのような事も含めてマイクセッティングやホールトーンも含めたミキシングをやっているのでしょう。

時期にもよりますが、レコードの各レーベルの「音」の特色はあると思います。

(無題) 投稿者:DA 投稿日:2007年 4月21日(土)06時23分25秒
皆さん

音質の問題は、主観がからむので大変なんだなと感じました。

IACCとも関係あると思うのですが、このサイトに”聴く位置によってこんなに変わるf特”という記事があります。これは、非常に参考になりました。というのは、これは誰にでも簡単に実験できるので、現在、議論している音質の違いを説明する目安になると思うからです。

人間は、思い込みがありますから、変化が無いと思い込めば、変化が無いと聴くし、変化があると思い込めば、変化があるように聴こえます。物理的特性では、非常に有意な差があったとしても、たいした変化はないと感じることも多々あります。病的科学の逆とも言えるでしょう。

ところで、私は、Aクラスの下のシステムで、DVD-Aを作っていると紹介しましたが、アンプの特性は100dB、100KHz、レコードプレーヤーがせいぜい60dB程度なので、24ビットー192Kでサンプリングする意味は全くないはずで、せいぜい20ビットー96KHZで十分なはずです。ところが、24ビット−192KHZでは明らかに音が”よくなった”ように感じます。また、ビット数とサンプリング周波数で、連続的に音の”よさ”が変わるように感じます。この差は、聴く位置を変えた時の差よりも大きいと感じます。

今度の、連休にでも、できるだけ定量的に、かつ誰でも実験できるような簡単な方法でまとめられたら良いと思っていますが、難しいだろうな。

(無題) 投稿者:BM 投稿日:2007年 4月21日(土)17時52分26秒

始めまして・・・20ビットー96KHZで十分私も同感です44.1kHz16ビットでも十分すぎると思っています、その前のPCMの14ビットでも十分なのかも?と最近思っています。たぶん、私たちのシステムが、まだまだその能力を出し切れて居ないのだと思いますが?どうでしょう?

(無題) 投稿者:NS 投稿日:2007年 4月22日(日)01時55分54秒
BMさん、ここでお会いするのは初めてですね。NSです。

いま、知り合いの生録ソースを他のメディアにトランスファーしています。わたしの役目はβテープに記録されたPCM(EIAJフォーマット)をCD-ROM化をしておりまして、幸いにも輝度信号をSPDIFに変換してくれるPCMプロセッサーを貸していただける人が見つかりまして、勤しんでいます。βテープやそのデッキはいつくたばるかわかりませんので、純然たるデジタルデーター保存をしているわけです。

このとき、いつも感じるのはフォーマットの「時代」と「進歩」を感じてしまいます。やはり、EIAJフォーマットはいわゆるデジタルくさい音です。DAT、SBM,からDAW(192kHz24bit)へと現代へ近づくにつれ、自然な音になってきます。44.056kHz14bit時代は非常にダイナミックレンジが狭く、そのなかに納めるのが一苦労でした。
16bitの時代でも、小音量時の音ヤセは避けがたい。

また、他の同行の士は38cm2Tr,19cm2Trのデーター移しかえをしていますが、残す形態はどうするかで思案しました。しかしCD-Rは音質上 ?でした。CD出現当時からアカンと言われていましたから、当然と思います。
DVD-V(96kHz/24bit)なら2時間納まるし、演奏会1回分マルマル納まるのは便利という事で進めましたが、私は192kHz/24bitでないと、相手はアナログだし、いま自分たちが手にする最高のフォーマットで残すべきだと主張しました。

オープンテープを担当している人はTASCAMのCFカードの録音機を購入したので、192kHz/24bitで38cm2Trをダビングしたところはるかに96kHz/24bitより音質が良かったのでやり直しをすると言っていました。ただし、膨大なデーターの大きさですので編集がめんどくさいのは否めません。DSDのことも考えましたが、マルチビット変換時に高域の量子化ノイズの処理はVAIOでなければ除去できないのでダメダメと感じました。KORGのミュージックギアは垂れ流しです。DSDのまま編集が困難という事も挙げられます。オープンテープは時代を超えるフォーマットと感じましたが、テープが高価、製造はクォンテジーのみ、デッキは中古、そのメンテナンスの手間は馬鹿にならない、大きい、重いなど、メリットよりもデメリットが大きいので新規に収録ということになれません。

ビットとサンプリング周波数 投稿者:DA 投稿日:2007年 4月22日(日)06時51分18秒
BM さん

はじめまして。理屈だけなら、14ビットでも十分なはずです。

ビット数とサンプリング周波数を上げれば、何でもよくなるのではないかと、勝手に思い込んだりしています。

音源はスペック的には、14ビット、44.1KHZで十分でも、24ビット、192KHZのほうが容易に高音質で録音できる。同じ音質で14ビット、44.1KHZで録音するのがはるかに難しいということか。ただ、音質とは何ぞやという疑問にいきあたります。

サンプリング周波数とビット数 投稿者:志賀 投稿日:2007年 4月22日(日)12時54分45秒
皆さん:

この問題は、この掲示板でも何度も論じられてきました。

http://shigaarch.web.fc2.com/audioBBS.html

のディジタル録音・再生諸々から始まって関連するスレッドがいくつもあります。参考にして下さい。

私なりに大胆にまとめると、

人間の聴覚の聴覚の上限は20kHz までで、実際には 16kHz以上の成分をカットしても聴き分けられる人はほとんどいないというかなり厳密なブラインドテストの結果がある以上、量子化ノイズの処理さえ適正に行われば、少なくともユーザーとしては現在のCDに規格で十分である。

「適正な処理」をするには、ハイビット・ハイサンプリングの方が容易である。従って特に規格にとらわれる必要のない録音側では、現在の技術水準で容易にえられる範囲で出来るだけハイビット・ハイサンプリングレートで行うのが無難である。

といったところではないでしょうか? 本当に、どれほどのレートが必要かは厳密なテストをしてみないと何ともいえないんだと思います。それに、量子化のレートだけで音質が決まるわけでもないでしょうし。

ついでに、14bitでも十分か? という件に関しては、差があるというテスト結果があります。


http://www.provide.net/~djcarlst/abx_cd.htm

これです。ただし、この場合も量子化処理が「適正」に行われているかどうかにも問題があるでしょう。

志賀 様 投稿者:BM 投稿日:2007年 4月23日(月)08時54分18秒

突然書き込みまして失礼しました、お知り合いもいらっしゃるみたいで安心しました、たしかに最近のハイビットは私も音質が良いとは思っています、私も趣味で演奏もしますので録音とかお願いしていますが、最近の録音機器は軽くてハイビットで音も素晴らしいです、まー演奏自体は上手くないので同じなのですがね、上手く聴こえるから不思議?

ただ昔のPCMのLPを聞いても良い音ですし、普通のCDも、最近使い出したフルデジタルアンプでの再生音だと、文句有りませんから、これ以上のハイスペックが必要かな?とも感じています・・・使う側は16ビットで十分、録音する側はハイサンプリング、ハイビットがやりやすい、私も同感です。DSDで録音されてもマスタリング段階でPCMで処理されているのですから、DSDもあまり必要無い気もします、手持ちのSACDでもディスク本体にDSDと書き込みの無いものが半数以上有ります、これらはDSD録音では無いみたいです、最近知りました、これが解りにくい、ケースにはデカデカとDSDと書いて有るのに?

Re 志賀 様 投稿者:志賀 投稿日:2007年 4月23日(月)14時14分56秒
BM さん

<・・・・ただ昔のPCMのLPを聞いても良い音ですし、>

確かDENONがプラハでPCM録音したスメタナSQ(?)のLPなど大変高音質だったと記憶しています。

<普通のCDも、最近使い出したフルデジタルアンプでの再生音だと、文句有りませんから、これ以上のハイスペックが必要かな?とも感じています・・・>

はい。私もそう感じています。

<DSDで録音されてもマスタリング段階でPCMで処理されているのですから、DSDもあまり必要無い気もします、>

この件については

http://shigaarch.web.fc2.com/OldBBS/19SACD.html

で論じています。その時の記憶では、

DSDのメリットは(1)ハードがシンプルで高価なDACを必要としないこと、(2)1ビットデジタルアンプを使えば最終段まで完全ディジタル化が出来ること、ではないかと思います。

(1)については現在では、高ビット・高精度のDACが安く手にはいる。(2)については、それが可能なプレーヤとアンプの組合せが限られていること。といった理由であまりメリットがなくなっているんではないでしょうか?

逆に、DSDのままでは、製作時の編集がやりにくい、ノイズシェイビングによる掃き上げノイズがかなり大きく、結局は超高域はカットする必要がある、といったディメリットがあるため、製作側でもPCMで処理されるようになっているんではないでしょうか?


では志賀さん・・・ 投稿者:BM 投稿日:2007年 4月23日(月)14時30分50秒

さん付けにさせていただきます、このページは大分前から覗かせていただいています、ハイレベルで良識有る方が多いですね、なかなか書き込めませんでしたが、ときどきお邪魔いたしますね、宜しくお願いいたします。私はSACDを聴きたくてプレーヤーを買い替えたのですが、そのソフトの少なさにガックリでした、その後フルデジタルで、これはSACDはデジタル伝送出来ませんが、これで聴くCDの音質は可也良いです、たぶんSACDのデジタル伝送ができても、もうこれ以上は必要無いのかな?とも感じます、しかし志賀さん、いままでに色々な書き込みで論議されて、それぞれ知的で論理的で素晴らしいです・・・

高サンプリングの件 投稿者:OB 投稿日:2007年 4月26日(木)12時57分56秒

最近、素人測定に嵌っています。以前 WaveGene で高音を出して自分の可聴範囲調査しましたが、自分一人でやっては確かとは言えないかなと思っていました。先日「可聴周波数域チェッカ」というそのものズバリのソフトを見つけました。

http://masudayoshihiro.jp/software/mamimi.php

周波数は適当に上がっていき、テスト音のパターンもいろいろ変わり「何回鳴ったか」をチェックするので、便利かつまあまあ確かかと思います。

あと、10k〜20kHzの高音がほぼ均一に出ている(事をスペアナで確認した)ハイハットシンバルの音について、デジタルイコライザーのハイカットフィルタをいじりながら差を聞き分けられるかのチェックもしてみました。厳密なブラインドテストをしたら、この簡易検査よりも高音を聞き分けられるはずはなく、少なくとも私には44.1kHzで十分すぎる、という悲しい(?)結果になりました。

いつもお世話になっている WaveGene, WaveSpectra 作者の efu さんが、「サンプリング周波数変換精度」という調査結果を公開されています。

http://web.archive.org/web/20070113042608/http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/fsconv/fsconv.html

2001年の調査らしいですが、正確な変換とは言い難いものがいくつもあったようです。現在のプロ録音機材ならば、この辺りの心配はないでしょうか?手持ちのあるアマ機材は96kHz/24bitで内部処理してくれるようですが、ひょっとすると「余計なお世話」(?)になっていないか、調査したくなりました。

Re: 高サンプリングの件 投稿者:HD 投稿日:2007年 4月27日(金)07時39分41秒
OB さん:

既にご存知の事と思いますが、高域の聴感テストをスピーカでやるときには入力レベルにご注意下さい。トゥイータはヴォイスコイルの巻き線が細く入力電力(電流)耐量がスピーカのスペックの最大許容入力パワーよりはるかに小さいので焼け切れやすいです。

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