スピーカーのインピダンスについて質問です。 投稿者:NN 投稿日:2006年 9月 6日(水)00時44分52秒
はじめまして、最近自作でスピーカーを作ろうと思っているものです。
また、私は自作初心者でネットワークについてはほとんど知識はありません。
現在手元に4オームのウーハー(25cm)と、5オームのツイーター(10cmコーン型)を持っており、これを使って2WAYのスピーカーシステムを作ろうと思っているのですが、私のアンプの適応能力が16オームから4オームです。
この二つのユニットを使って16オーム〜4オームのシステムを作りたいのですが、どうしたら良いのでしょうか?教えてください。
よろしくお願いします
Re スピーカーのインピダンスについて質問です。 投稿者:志賀 投稿日: 9月 6日(水)06時27分27秒
NN さん
<はじめまして、最近自作でスピーカーを作ろうと思っているものです。 また、私は自作初心者でネットワークについてはほとんど知識はありません。>
といわれると、どこから説明していいかも分からず、いずれにせよ掲示板上で簡単に説明出来るようなものではありません。私自身スピーカー工作に詳しいわけでなく、詳しい人のHPや掲示板は沢山あるようなのでそちらを探された方がいいと思います。一応コメントしますと、
<現在手元に4オームのウーハー(25cm)と、5オームのツイーター(10cmコーン型)を持っており、これを使って2WAYのスピーカーシステムを作ろうと思っているのですが、私のアンプの適応能力が16オームから4オームです。
この二つのユニットを使って16オーム〜4オームのシステムを作りたいのですが、どうしたら良いのでしょうか?教えてください。>
普通ネットワークの設計(L、Cの設定)はスピーカーのインピーダンスが等しい場合について行うことが多いですが異なる場合の計算法もあるはずです。しかし、この場合のようにそれほど違わない場合は、例えば4.5 オームとして計算しても差し支えないと思います。その理由は、スピーカーの公称インピーダンスそのものがそれほど正確なものではないからです。普通はf0でのピーク直上の最小インピーダンスを公称インピーダンスとする場合が多いと思いますが、ウーファーについてはクロスオーバー周波数付近ではそれよりかなり大きくなっているはずです。また、普通トゥイターにはアテネータを付けることが多いと思いますが、並列抵抗を入れて4オームに合わせてやることも可能です。
スピーカの能率 など 投稿者:HD 投稿日: 9月 6日(水)14時09分13秒
スピーカの能率(出力音圧レベル)は、xx dB/W/m つまり「1Wの信号を入力した時に1mの距離で何dBの音圧が得られるか」と理解してましたし以前はメーカ間で表現が違わなかったと思います。いつの頃からか、xx dB/2.83V/mが使われるようになってますが、 これですとスピーカのインピーダンスが8Ωの時は印加電圧が2.83Vで1Wになりますが、4Ωだと2W入れる事になります。
最近のスピーカのカタログ スペックを見てみましたら、海外製のあるスピーカは
「●再生周波数帯域:25Hz〜33kHz(-6dB)
●出力音圧レベル:90dB(2.83V/1m)
●公称インピーダンス:8Ω(最低3.1Ω)」
(このスピーカを測定したStereophile誌のデータによると、f0の上あたり100〜200Hzのインピーダンスが3Ω位です)
国産のあるスピーカでは、
●入力インピーダンス/6Ω
●周波数帯域/27Hz〜200kHz
●平均出力音圧レベル/90dB
となっており、スピーカに入れた電力または印加した電圧、スピーカから測定点の距離は書かれてないです。
最近「平均出力音圧レベル」と言う用語が使われるようですが、統一された定義はあるのでしょうか? 製品にバラツキがあるので何台かの測定結果の平均でしょうか?
Re スピーカの能率 など 投稿者:志賀 投稿日: 9月 8日(金)15時59分52秒
HD さん
<引用略>
よく引用する佐伯氏の「スピーカー・エンクロージャー百科」では定格インピーダンスは、やはりf0ピーク直上の最小インピーダンスとしているようです。
しかし、
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/subwoofersusume.html
で紹介している高級スピーカーの公称インピーダンスと実測値をざっと比較すると、最小インピーダンスはほとんど、2、3割り小さく、場合によっては半分以下のもあります。この値は恐らく直流抵抗値より小さいと思います。ほぼ合致していたのは国産のV社のシステムくらいでした。
もっともこの値はネットワークを含めたシステム全体としての値で、ネットワークが原因となっている場合もあるようです。 ユニットの値は別物で、たとえばF社のユニットのデータを見ると上記の定義にほぼ正確に合致しています。
いずれにせよ、自分でシステムを設計製作する場合はできればデータのあるユニットを使うのがいいでしょう。
<最近「平均出力音圧レベル」と言う用語が使われるようですが、統一された定義はあるのでしょうか? 製品にバラツキがあるので何台かの測定結果の平均でしょうか?>
上のステサンのデータ特集では「感度」という言葉を使っており、大半が xx dB/W/m で一部に xx dB/2.83V/m が使われています。これはメーカーの公表値に沿った記述だと思います。実測出来るのはアンプの出力電圧と1m位置での音圧レベルなので、xx dB/2.83V/m の方が公正ではないでしょうか?
W数は W=V^2/Z で求めるわけなので、最近の外国製システムのようにインピーダンスの増減は激しい場合、xxdB/m/Wでの定義はかなり曖昧な値ではないかと思います。
これは私の想像ですが、公称インピーダンスは、インピーダンスの測定値そのものでなく音圧測定と出力電圧測定から、アンプ出力電圧を 消費電力 W に換算するためのパラメターとして決められているんではないかという気がします。
だとすると、公称インピーダンスを実際より高めに取ると /W/m で表した見かけの感度値が大きくなるのが気になるところです
前半は自作派がネットワークなどを設計するときに必要なスピーカーユニットのインピーダンス整合について、後半は市販の(特に外国製の)スピーカーシステムの公称インピーダンスと能率(感度)の関係についての話題です。日本製のスピーカーシステムは恐らくJIS規格の縛りがあり、まず信用出来ますが外国製となると?