サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:志賀 投稿日: 2006年5月27日(土)18時31分14秒
というページをUpしました。ご覧下さい。
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/subwoofer.html
ここです。また余計なコメントが書いてありますが、測定は参考になると思います。ご意見をお寄せ下さい。
という投稿への応答です。
Re: サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:KB 投稿日: 5月28日(日)01時02分4秒
正弦波ではなく、矩形波とか方形波とか入力されてみてはいかがでしょう?
Re2 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:志賀 投稿日: 5月28日(日)06時38分33秒
KB さん
そうですね。実験は簡単ですが、矩形波は全帯域伝送の過渡特性を調べるには良い方法だと思いますが、サブウーファーの場合 LFPで強い帯域制限がかかっているのでその段階で波形が鈍ってしまって、かえって話が複雑になってしまうのではないかと思います。
それより、ガウス関数で変調されたトーンパースト波を使ってみたいのですがこれを作るソフトが見あたらないもので。
それと、密閉型MFB方式のサブウーファーの過渡特性が知りたいところです。
Re: Re2 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:KB 投稿日: 5月28日(日)15時45分41秒
尾を引くような音と感じたのは、この立ち上がりのズレでそう感じたのかもしれません。立ち上がりの山が連なって、結果として尾を引くように感じたと申しますか。
クラシックのバスドラム以上にロック等のバスドラムのチューニングはさらに低いことも少なくないですし(20ヘルツ付近までスペクトラムが分布します)ミュートをかけますから立ち上がりも立ち下がりも一瞬です。
< それと、密閉型MFB方式のサブウーファーの過渡特性が知りたいところです。>
そうですね。MFB方式となればラジオ技術の別府さん 高橋さん そうして加銅鉄平さんらが推し進めている方式で、この辺にはもしからしたら測定があるかもしれませんが、手持ち資料にはありません。
Re3 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:志賀 投稿日: 5月29日(月)08時51分46秒
KB さん、皆さん
<尾を引くような音と感じたのは、この立ち上がりのズレでそう感じたのかもしれません。立ち上がりの山が連なって、結果として尾を引くように感じたと申しますか。>
ちょっとここら辺のことはどういうことかわかりませんが、YST タイプのサブウーファーが特にそう感じると言うことでしょうか?
<クラシックのバスドラム以上にロック等のバスドラムのチューニングはさらに低いことも少なくないですし(20ヘルツ付近までスペクトラムが分布します)>
実はある方からメールでこれに関連した情報を教えてもらいました。特定の製品に関する情報なのでここへ投稿することを遠慮されたようですがデータはそれなりの価値のあるものなので私から紹介させて頂きます。
http://www.jp.onkyo.com/technical/jdrive.htm
これです。説明文はかなり宣伝臭のあるものなのでコメントは差し控えます。
<< それと、密閉型MFB方式のサブウーファーの過渡特性が知りたいところです。>>
<そうですね。MFB方式となればラジオ技術の別府さん 高橋さん そうして加銅鉄平さんらが推し進めている方式で、この辺にはもしからしたら測定があるかもしれませんが、手持ち資料にはありません。>
密閉型で問題となるのは放射インピーダンスのせいで超低音になと振動板がほとんど空振りし、気柱振動放射型と比べて同じ音圧を放射しようとすると、振動板の振幅が数倍必要になることです。MFBをかけると振幅は増大しますが非直線歪みがかえって増大するんではないかと思います。特にMFB専用に設計されていない市販のスピーカーをMFB用に改造した場合どうなることか懸念されます。ということで、高調波歪み率を含めたデータを見てみたいところです。
立ち下がりが一瞬のものもあるが、その場合も「遅れる」と感じる場合がある、ということですか?
Re: Re2 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:RS 投稿日: 5月29日(月)00時02分41秒
横から済みません。ちょっと質問です。
KBさん
<K> ミュートをかけますから立ち上がりも立ち下がりも一瞬です。>
これは、実際の楽器の場合、スピーカからと違って立上り、立ち下がりが一瞬のものもあるが、その場合も「遅れる」と感じる場合がある、ということですか?
Re: Re2 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:KB 投稿日: 5月29日(月)17時49分20秒 引用
志賀さんへのレスと共通なんですが、そういうことなんです。生ミュートバスドラムと比較するとそう聞こえます。概ねバスレフタイプといいますか、穴から低音が出てくるタイプはそう聞こえることがとりわけ多い感じです。
MFB方式のヴェロダインはたしか高調波歪み率は20ヘルツで0.5%と発表されているようです。電気的特性はともかくとして、聴感上ではサーロジックと並んでDDシリーズは最も自然に繋がりやすいSWと感じました。
志賀さんらにもわかるように、この辺の過渡特性や位相(これはヴェロダインもサーロジックも連続可変可能)のグラフでもあればいいのですが・・・
Re: Re2 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:RS 投稿日: 5月29日(月)23時54分4秒 引用
KBさん
<立ち上がりの山が連なって、結果として尾を引くように感じたと申しますか。>
ここは志賀さんと同様、私も意味がちゃんと取れません。
Re: Re2 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:KB 投稿日: 5月31日(水)19時18分50秒
< ここは志賀さんと同様、私も意味がちゃんと取れません。>
測定したわけではないのでわかりません。推測しただけです
Re: Re2 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:RS 投稿日: 6月 1日(木)22時35分39秒 引用
< 当然生と穴から低音が出るタイプと異なって聞こえることが 多いということです。>
穴から出るのと生の違いはどこにあるのでしょうね。発音体の面積の問題でしょうか。20Hzだと、波長が17mもあるので、仮にバスドラとしても波長よりかなり小さいので穴からのとあまり違わないような気もします。
Re: Re: Re2 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:RS 投稿日: 6月 3日(土)00時33分11秒
KBさん
<倍音より遅れて立ち上がるような基音>
基本的に、基本音と倍音が同じ振幅だとすると倍音の方が立上りは早くなりますね。矩形波だとt=0での基本波と3次調波の立上りは同じですが、ピークに達するのは3次調波の方が先ですね。
矩形波=sin(ωt)+(1/3)sin(3ωt)+(1/5)sin(5ωt)+・・・
Re: Re2 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:KB 投稿日: 6月 3日(土)12時05分5秒
RSさん
<矩形波=sin(ωt)+(1/3)sin(3ωt)+(1/5)sin(5ωt)+・・・>
難しすぎてm(_ _)m
ところで、いにしえのスピーカーですと、YAMAHA NS1000MMから上のシリーズが低音(ウーハー)が遅れて聞こえて気になったことを思い出します。JBL4343も当時はそういう傾向があった記憶です。アンプの能力が当時は足りなかったとの説もあって、たしかにゴールドムンドの大型アンプで4343ではほとんど感じなくなっていました。こういうのも電気的、物理的に説明が付くようならいいのですが。
Re: Re2 サブウーファーの音は遅れる? 投稿者:RS 投稿日: 6月 3日(土)14時14分59秒
<難しすぎてm(_ _)m>
済みません説明不足でした。矩形波はそれが含む高調波の成分に分解して表すと、上の式のようになります。波のt=0での立上りは、その波をtで微分してt=0とすればよいので、上記の矩形波を微分すると、
d(矩形波)/dt=ωcos(ωt)+ωcos(3ωt)+ωcos(5ωt)+・・・
となり、cos(ωt):基本波、cos(3ωt):第3調波、cos(5ωt):第5調波、・・・の係数はいずれもωになります。ここで、t=0にするとどれも立上りがωという等しい値になる、という訳です。
この辺り、感覚派のKBさんと理論派のRSさんの議論がかみ合っていないので一応打ち切り、次の「音の聴こえ方」というテーマに出てきた関連の応答を掲載しておきます。
Re: Piano C0音のスペクトル 投稿者:KB 投稿日: 6月 8日(木)16時12分6秒
http://shigaarch.web.fc2.com/6607PianoC0.html
< ここに暫定的に Up してあります。ご覧下さい。 余談ですが、22 Hz、40 Hz 辺りに大きなピークが見えます。恐らく床鳴りなどの付随音と思われます。サブウーファーを付けると妙に臨場感が得られるのはここら辺に原因があるような気がします。>
やはりそういった超低域はありますよね。これはうちのサブウーハーからもよく出ています。チェンバロも同様な超低域が発せられているようです。
オルガンの最低C音 投稿者:志賀 投稿日: 6月 8日(木)16時54分16秒
KBさん、皆さん
ついでにオルガンの最低C音も入れておきました。こちらは32.7Hzが盛大に出ています。
Re: オルガンの最低C音 投稿者:KB 投稿日: 6月 8日(木)22時44分8秒
本日デイヴィッド・ジンマン指揮 ヨーヨーマソロ チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団を聴いてきました。
うちマーラーの巨人が演奏されて、演奏自体も素晴らしいものでしたが、大太鼓が多用されて23列目でも確実に30ヘルツあたりの超低域は伝わってきましたね。やはりサブウーハーはあった方が絶対によろしいようです。聞こえないという方もおられるようですが、聴覚検査が必要かもしれません。
Re: Piano C0音のスペクトル 投稿者:HD 投稿日: 6月 9日(金)13時33分45秒
<余談ですが、22 Hz、40 Hz 辺りに大きなピークが見えます。恐らく床鳴りなどの付随音と思われます。サブウーファーを付けると妙に臨場感が得られるのはここら辺に原因があるような気がします。>
このC0が出る1フレーズ前から中域の8音の和音がクレッシェンドされながら(「寺」が海底から浮き上がってくる所)奏され、最高潮のところでC0が強打されるのですが、このところの40Hz付近をスペアナで見ておりますと、最初はピークが小さいですが音が大きくなるにつれてレベルが上がって行き、C0を打鍵したところで最大になります。多分鍵盤の底がピアノの「鍵盤受け」とでも呼ぶのでしょうか、のフェルト+木に当たった時の振動が、楽器全体から出たり、足を伝わって床を振動させた時に出るのではないかと想像します。22Hzのは何か別のノイズ(例えばピアニストが床を踏みしめた時の)ではないでしょうか。
矢張り、SPシステムは25Hz位まではフラットに出て欲しいです、特にライブ録音を再生する場合、楽音が出る前や楽章のあい間に聞えるホールトーンの臨場感はいいです。
Re: Re: オルガンの最低C音 投稿者:RS 投稿日: 6月 9日(金)23時38分44秒
KBさん
<K> うちマーラーの巨人が演奏されて、演奏自体も素晴らしいものでしたが、大太鼓が多用されて23列目でも確実に30ヘルツ あたりの超低域は伝わってきましたね。>
そうですね、第九(ベートーヴェン)の第4楽章の331小節目から始まる、グランカッサ、ファゴット、コントラファゴットの合奏は初めppから始まるのですが、383小節目からクレッシェンドして423小節目でffに達する。このppのときのグランカッサの音が聴こえるのとそうでないのでは、まるで音楽の雰囲気が違います。そして、ffになったときのホールを揺るがす響き。盛り上がりが全然違ってきます。
それから、指揮者も結構低音を出します。指揮をしていて指揮台の上を動くたびに、前の方に座ると床なりが響いてきます。
特に結論はありませんが私の意見は冒頭に上げたページに書いた通りです。