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ケーブルの話題あれこれ

やっぱり 投稿者:UJ 投稿日:2011年 8月16日(火)17時28分41秒  

年齢の割には、聴感の劣化が少なく、仕事の片手間に、音楽や音響と関わっています。「恥ずかしいことだが、接触面が曇ったケーブルはすぐにわかるのに、高級ケーブルと普及ケーブルの違いは分からないんだ」と話したところ、周りの音楽家や音響技術者も異口同音に、「実は俺も・・・」という意見ばかりでした。「裸の王様だ」って叫んだみたいな形になりました

ヘッドホンだと… 投稿者:KNK 投稿日:2011年 8月21日(日)10時21分24秒  

10年ぐらい前に100円の延長コード(1mぐらいのやつ)と延長しないでそのままつなげたやつを聞き比べたことがあります。延長コードでつないだ方は気持ち低音が弱く、高音が強い感じがしました。最近のやつは600円ぐらいで売っているやつと差はありませんが、一昔前はかなり貧弱でした。あまりにも細いやつは気を付けた方がいいのかもしれません

Re: ヘッドホンだと… 投稿者:志賀 投稿日:2011年 8月31日(水)09時27分19秒
KNKさん

>10年ぐらい前に100円の延長コード(1mぐらいのやつ)と延長しないでそのままつなげたやつを聞き比べたことがあります。延長コードでつないだ方は気持ち低音が弱く、高音が強い感じがしました

これは、ちょっと考えにくいですね。ひょっとするとピンジャックに問題があったのかもしれません。

それから、ヘッドフォン、イヤフォンの音質は耳との適合性が大きく影響します。それに比べるとケーブルによる差などは無いに等しいと言ってもいいと思います。


> あまりにも細いやつは気を付けた方がいいのかもしれません

これは、確かにそうです。ただし、音質の差ではなく機械的強度が弱く断線しやすいからです。特にピンジャックとの接合部がよく断線するのは私も経験があります。まだ、線材に高純度銅を使っていると宣伝している製品もあるようですが、これはとんでもない間違いです。高純度銅はタフピッチ銅に比べ強度が弱く、折り曲げたりする頻度が高いヘッドフォン用のケーブルには適していません。

Re: ヘッドホンだと 投稿者:KNK 投稿日:2011年 9月 7日(水)03時53分51秒
志賀さん

ふむ、その時買ったケーブルのピンジャックの精度悪かった可能性も大いにあり得そうですね。今、イヤホンをつけたまま、付け替えてみても特に差はなかったので

100円ケーブル 投稿者:KUK 投稿日:2011年 8月30日(火)20時34分27秒
KNKさん 皆さんに

こちらオーディオの科学にお邪魔して少し読ませていただいた中で尋ねてみたかった事があります。それはこちらで常識?となっている

> 結論は『1m 千円前後の定評あるケーブルを使えば十分である』。という常識的なものです。

ということについてです。

ラインケーブルについては言及がありませんが、ラインケーブルだと『1m 3千円前後の定評あるケーブルを使えば十分である』?でしょうか。

これは1m 1万円以上もするSPケーブルに対して結論付けられたのだと思います。 が、こちらで言われたKNKさんの延長コーではないのですが、1m 百円前後のSPケーブル、或は300円のラインケーブルもあります。

さらに、ホームセンターで売られている外国製のDVDプレイヤーに付いているおまけのようなケーブルまであります。KNKさんの言われる

> あまりにも細いやつは気を付けた方がいいのかもしれません

の商品なのかもしれませんが、これではいけない、いわゆる科学的理由は既にあるのでしょうか。或は聞き比べてみると歪が大きく聞くに堪えない、はっきり聞き分けられる音の違いがあるのでしょうか。

Re: 100円ケーブル 投稿者志賀 投稿日:2011年 8月31日(水)09時24分1秒
KUKさん

>・・・ラインケーブルについては言及がありませんが、ラインケーブルだと『1m 3千円前後の定評あるケーブルを使えば十分である』?でしょうか。

ラインケーブルについては

http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/connectcable.htm

ここに書いてあります。

ケーブル本体については、製品によって聴き分けが出来るような差はないでしょう。注意すべきはコネクターの接触不良です。

お値段でどの程度で十分かはあまり製品事情を知らないのでいえませんが、定評あるメーカーの標準的な製品を買っておけば十分でしょう。機器に付属しているケーブルでも問題ないでしょう。ただ、あまり廉価品はコネクター周りの信頼性に欠けるのでお薦め出来ません。上のリンク先に書いておいたように、出来れば金メッキのコネクターを使った製品をお薦めします


Re: 100円ケーブル 投稿者:KUK 投稿日:2011年 8月31日(水)16時24分35秒
志賀様

>さて、ラインケーブルについては、線材より注意すべきはコネクターの接触不良です。あまり廉価品はコネクター周りの信頼性に欠けるのでお薦め出来ません。

ということですね。よく分かりました。ですが、コネクターの無いスピーカーケーブルは、

>ケーブル本体については、製品によって聴き分けが出来るような差はないでしょう。

とのことで、「1m 千円前後」にこだわらなくてよいと言う事でしょうか。それとついでの形になってしまい申し訳ないのですが、長さについてお尋ねいたします。

スピーカーケーブルは「左右のスピーカコードの長さについて、短かれば短いほどいいというのは直流抵抗がそれだけ小さくなるのでそのとおりです。」と言われますが、これについても長さによる歪の違い、聴き分けが出来るような差はあるのでしょうか。同様にラインケーブルの長さによる違いはあるでしょうか。

逆から言うと、聴き分けが出来る差とはケーブルの場合、どの程度で出てくるのでしょう。

CDの場合CDのビット数を決めるところで出てきたと思いますが、13ビットなら大丈夫だが、余裕を持って?16ビットにした、とのことですが、ケーブルの場合はどうでしょう。

つまり、Aの太さの場合、1mと10mでは聞き分けは出来ないが、100m位からその差が分かる人がでてきて、150mになるとほとんどの人が聞き分けられる。それ故余裕を持ってAのケーブルなら70mまでなら音の変化無しで使用できる。Bの太さだと500mから聞き分けられる・・・。と言うような、ある歪率がC%を越えると多くの人がその違いが分かる分岐点はあるのでしょうか。

Re: 100円ケーブル 投稿者:志賀 投稿日:2011年 9月 1日(木)08時42分8秒
KUKさん

> ・・・とのことで、「1m 千円前後」にこだわらなくてよいと言う事でしょうか。

もっと安いものでもいいと言うことですか? それなら、「千円前後」でなく「千円以下」と書いているんですが? 1000円としたのも、大まかな区切りとして書いたので、100円以下ではちょっと安物過ぎるかなといった程度の意味です。法外な価格のケーブルなど必要ないといいたかったわけです。

オーディオの科学のケーブルの項で論じているのはケーブルの長さは常識的な長さ、数mを想定しています。この程度の長さでは、スピーカーケーブルでもラインケーブルでも聴き分けできるような差は生じないと言うことです。下の質問と関係しますが、数百メートルとなると話が違います。しかし、ケーブルの構造により特性は違うので一概に言えません。

測定結果ならオーディオの科学のスピーカーケーブルの最後の辺りに2例ほどリンクで紹介しているのでこれを見て判断して下さい。


以下のページです
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/cableexp.htm

http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/canare_starq.pdf

>・・・・と言うような、ある歪率がC%を越えると多くの人がその違いが分かる分岐点はあるのでしょうか。

どの程度の歪み率なら聴き分けできるかは

http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/distortion.htm#feeling

ここに書いてあります。しかし、普通オーディオで言う歪みは非線形による高調波歪みと混変調歪みのことでケーブルではほとんど生じません。ケーブルの場合聴感に影響しそうなのは直流抵抗によるダンピングファクターの低下と、インダクタンスや表皮効果による高域信号の減衰ですが例えば

http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/canare_starq.pdf

このようなケーブルでは200mでも差が出るのは50kHz くらいからで、とても聴き分けできるような差ではありません。

Re: 100円ケーブル 投稿者:KUK 投稿日:2011年 9月 1日(木)09時59分19秒
志賀様

お示しのカナレ4S6なら100円ほどで販売されていますので、1,000円はどうかなと思った次第です。中々記事を全部読めないので、このような質問になってしまいましたことお許し下さい。

Re: 100円ケーブル 投稿者:IMA 投稿日:2011年10月21日(金)08時14分38秒
志賀様

私も等価回路にて、500mのケーブルを実際に作ってみました。(1000mでは、高域が可聴範囲で減衰するので製作せず)

音は小さくなりますが、音色は変化しませんでした。1mコードと500mコードを第三者により切り替えスイッチにて切り替えました。この際に音量は一定(ブラインドテストの基本)にしました。

それ以後は、100円コードをよく使います。但し、機械的強度には注意を払っています

Re: 100円ケーブル 投稿者:KZM 投稿日:2011年10月21日(金)23時46分10秒
IMAさん

> 私も等価回路にて、500mのケーブルを実際に作ってみました。(1000mでは、高域が可聴範囲で減衰するので製作せず)

等価回路でということは、実際に長いケーブルを使うのでなくLCR素子で500m相当にしたということですか?

この話とは直接関係ないものの、回路素子の定数は年間の気温の推移で1~2%くらいは平気で変化するようです。銅の純度がどうこうという話に意味を見つけることはやはり難しいようで。

Re: 100円ケーブル 投稿者:IMA 投稿日:2011年10月22日(土)07時20分35秒
KZMさん

LCR素子で行いました。 L=1μH/m,R=50Ω/km,c=100pF/mとして500mにしました。ハイカットフィルター周波数32kHzになります(2009、1、17)。

Re: 100円ケーブル 投稿者:KZM 投稿日:2011年10月22日(土)22時30分27秒
IMAさん

>LCR素子で行いました。

わかりました。スピーカーケーブルで同様の回路を追加するとダンピングファクター調整器になります。直列に1Ωくらい入れると真空管アンプの雰囲気が出るかもしれません。

100円のケーブルについては、長いケーブルは100円では作れないことが多い以外は実用上あまり問題はないと思います。むしろ、プレーヤなどに同梱されているケーブルはシースの接着が甘く、挿抜を繰り返すともげることが多いようです。こういうのは市販の100円ケーブルよりも強度もコストも低いので、挿抜の激しい使い方をする場合はお勧めできません。

RCAコネクタによってはシールド側のテーパーがきつすぎてそのまま接続できない製品や、逆に緩すぎてすぐ抜けてしまう製品もあります。100円の製品ではそういうのに当たったことはありません。基本的にシールド側のプレートが薄く、シースが耐熱ビニルなので接合が柔軟なのでしょう。

分布定数回路の等価回路 投稿者:MK 投稿日:2011年10月25日(火)16時11分0秒
IMAさん、皆さん、こんにちは。

分布定数回路の等価回路についてですが、集中定数回路ではできないでしょう。距離を短く切って段数を多くすれば、誤差が小さくなるとは思いますが、大変です。スピーカーケーブルの場合、直流抵抗だけでいいのではないでしょうか

Re: 分布定数回路の等価回路 投稿者:IMA 投稿日:2011年10月25日(火)22時41分36秒
MKさん

>分布定数回路の等価回路についてですが、集中定数回路ではできないでしょう。距離を短く切って段数を多くすれば、誤差が小さくなるとは思いますが、大変です。スピーカーケーブルの場合、直流抵抗だけでいいのではないでしょうか。

集中定数回路、初めての言葉でした。そこで、「分布定数回路とは? −同軸ケーブルの電磁気学−」等にて調べました。集中定数回路には、高周波の伝送や長大な線路の低周波回路の時に問題点がある様です。これを克服するために、距離の概念を導入し、出来た理論が分布定数回路の様です。500mケーブルも正確性を考えれば、分布定数回路が妥当なのかも知れませんね。

私は、「ヘッドホンコードで音が変わる」と言う意見がありましたので検証してみました。通常ヘッドホンコードは約1m位です。1mコードで音が変わるのであれば500倍にすればその差は明らかになると思いヘッドホンコードを等価回路(LCR値はヘッドホンコードのものです)で実験してみました。接続した抵抗は、アッテネータとして働き音量が小さくなりました。しかし、ブラインドテストの結果、音は変わりませんでした(検証時は、逆に変わらない事に驚きました)

Re: 100円ケーブル 投稿者:志賀 投稿日:2011年10月27日(木)06時29分46秒
IMAさん

> 私も等価回路にて、500mのケーブルを実際に作ってみました。(1000mでは、高域が可聴範囲で減衰するので製作せず) 

>音は小さくなりますが、音色は変化しませんでした。1mコードと500mコードを第三者により切り替えスイッチにて切り替えました。この際に音量は一定(ブラインドテストの基本)にしました。


お面白い実験ですね。以前の議論で、何かを変えたとき本当に音の差が聞き分けられるのかどうかを科学的に調べるには、明らかに差が感じられるほど極端に条件を悪くした状態から出発し、条件を緩くし臨界条件を求めるという方法があります。

IMAさんの方法はこれに沿った方法といえますが出来れば1000 m でも試み、実際に差が感じられるかどうかを確認しておけば完璧ですね。

ところで、分布定数回路や集中定数回路については私にサイトでも取り上げています。

http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/coaxialcable.htm

可聴周波数帯では数mのケーブルの解析に分布定数回路理論を持ち出す必要はないですが数百mでは計算上は少し差が出るでしょう。高音域での減衰量についていえば集中定数回路では少し減衰量は過剰に見積もられます。したがって、IMAさんが行われた実験で差が認められないなら同じ長さの実際のケーブルでも差が感じられないといってもいいと思います。

Re: 100円ケーブル 投稿者:IMA 投稿日:2011年10月27日(木)23時44分26秒
志賀様

>IMAさんの方法はこれに沿った方法といえますが出来れば1000 m でも試み、実際に差が感じられるかどうかを確認しておけば完璧ですね。

追加実験を行いました。

1000mでは、カットオフ周波数が16kHZであり、差異が確認出来ない事が考えられるので2000mの集中定数回路(R=100Ω、C=0.2μF、L=2000μH)にしました。2000mのカットオフ周波数は、約7kHzになります。1mコードと集中定数回路2000mが同音量になるように調整して、ヘッドホンにて音楽リスニング中に第三者にスイッチを切り替えて、試験者2名で識別出来るか確認しました。結果、2名共に高音が減衰していることを確認しました。次にLとRの値はそのままにして、Cの値を0.15μFにしてみました。カットオフ周波数約9.1kHz(およそ1500m相当か?)にしたところ、試験者2名共に差異を確認することが出来ませんでした。

Re: 100円ケーブル 投稿者:KZM 投稿日:2011年10月28日(金)02時13分27秒
IMAさん

>結果、2名共に高音が減衰していることを確認しました。

IMAさんの実験は、ケーブルの条件を極端に変えてみたときにどの程度なら差異を感じるかを示す内容なので、〜m"相当"を目安として考えているだけで、実際の長さは関係ないわけです。分布定数回路で考える意味はありません。

今回の実験では、使うヘッドホンのインピーダンスやヘッドホンアンプの出力インピーダンスによっても変わるでしょうから、可能であればそれらを調べてみてください。25Ωで音量が変化したということは、おそらく数十Ωのヘッドホンと思われます。ヘッドホンは公称値があるでしょうし、アンプの出力インピーダンスはon/off法で調べられます

Re: 100円ケーブル 投稿者:IMA 投稿日:2011年10月28日(金)08時35分51秒
KZMさん

>IMAさんの実験は、ケーブルの条件を極端に変えてみたときにどの程度なら差異を感じるかを示す内容なので、〜m"相当"を目安として考えているだけで、実際の長さは関係ないわけです。分布定数回路で考える意味はありません。

私も疑問に思っている部分です。1m当たりのLCRを整数倍して1000m等として成り立つのか疑問があります。「〜m"相当"」でも目的が達せられればよいのですが。実際に長さを持つものでないと分布定数回路で考える意味は無いとの事ですが、この部分を判り易く教えてください。よろしくお願いいたします。

> 今回の実験では、使うヘッドホンのインピーダンスやヘッドホンアンプの出力インピーダンスによっても変わるでしょうから、可能であればそれらを調べてみてください。25Ωで音量が変化したということは、おそらく数十Ωのヘッドホンと思われます。ヘッドホンは公称値があるでしょうし、アンプの出力インピーダンスはon/off法で調べられます。

アンプのインピーダンスは、on/off法で測定したことがありますが、今回は、コードで音が変わるかが課題であり、アンプとヘッドホンは考慮しませんでした。

Re: 100円ケーブル 投稿者:KZM 投稿日:2011年10月28日(金)20時16分29秒
IMAさん

>実際に長さを持つものでないと分布定数回路で考える意味は無いとの事ですが、この部分を判り易く教えてください。

特性解析の計算方法は文献を参照して頂くとして、なるべく日本語で説明します。音声信号は通常インピーダンスマッチングを取らない不整合線路で伝送します。音声信号のような低周波であっても、伝送線路における信号反射が発生します。伝送する波長に対しての線路長の割合によって、伝送における信号の反射の影響が違ってきます。

なお、インピーダンスマッチングを取っている場合は信号の反射が起こりません。

伝送路で反射が起こると入射波と反射波が重なりますから、空気中の音波や水面波と同じく波同士の干渉が起こり、意図通りの伝送ができない場合があります。反射が影響するのは、要は入射波と反射波の位相(行って帰ってくるまでの時間遅延)が異なるためですから、十分距離が短い場合には入射波と反射波の位相差がほとんどないため、ほぼ同相で重なるので干渉の影響が生じません。

音声信号の場合、波長が十分長いのに対して線路長が非常に短い条件になるため、反射の影響を考えてもあまり意味が無いことになります。

ここから、逆に波長が短く伝送距離が長い場合は、入射波と反射波の位相差が問題になることが容易に予想できると思います。

>今回は、コードで音が変わるかが課題であり、アンプとヘッドホンは考慮しませんでした。

伝送系のインピーダンスは、アンプ+ケーブル+ヘッドホン(スピーカ)で決まりますから、アンプとヘッドホンの値をまったく把握しないでケーブルの違いだけから有意差を生むかを判定することは困難です。

ラウドスピーカとヘッドホンでは大きな条件の違いがあります。スピーカの場合は、アンプの出力インピーダンスがほぼ0かつスピーカのインピーダンスは大抵4Ω〜8Ωと決まっているので、ケーブルによる差を比較的簡単に判定できます。

ところが、ヘッドホンの場合はヘッドホンアンプの出力インピーダンスは製品によってバラバラで、ヘッドホンも12Ω〜600Ωなどバラバラです。

例えばアンプの出力インピーダンスが10Ωで600Ωのヘッドホンを使った場合、ケーブルに25Ωを追加しても大した影響はなさそうですが、12Ωのヘッドホンを使えば影響しそうです。

つまり、25Ωで影響が出るかは条件によって変わるので、どのような条件で実験したかが重要です。ただ、今回IMAさんから報告を頂いたのは、「あるヘッドホンを500m相当のケーブルを使っても差がなかったよ」という内容ですから、そこまで突き詰めて議論するつもりはないようでしたら、ここまでにしましょう。

Re: 100円ケーブル 投稿者:IMA 投稿日:2011年10月28日(金)23時55分51秒
KZMさん

> 伝送する波長に対しての線路長の割合によって、伝送における信号の反射の影響が違ってきます。なお、インピーダンスマッチングを取っている場合は信号の反射が起こりません。音声信号の場合、波長が十分長いのに対して線路長が非常に短い条件になるため、 反射の影響を考えてもあまり意味が無いことになります。

高周波をアンテナに乗せて電波を飛ばす場合は、インピーダンスの整合が必要ですが、これと同じ様に低周波であっても、伝送線路における信号反射が発生するのですね。しかし、音声信号の場合、波長が十分長いのに対して線路長が非常に短い条件になるため、反射の影響を考えてもあまり意味が無いことになるのですね。その結果、分布定数回路で考える意味はないのですね。解りました。

> 伝送系のインピーダンスは、アンプ+ケーブル+ヘッドホン(スピーカ)で決まりますから、アンプとヘッドホンの値をまったく把握しないでケーブルの違いだけから有意差を生むかを判定することは困難です。ヘッドホンの場合はヘッドホンアンプの出力インピーダンスは製品によってバラバラで、ヘッドホンも12Ω〜600Ωなどバラバラです。例えばアンプの出力インピーダンスが10Ωで600Ωのヘッドホンを使った場合、ケーブルに25Ωを追加しても大した影響はなさそうですが、12Ωのヘッドホンを使えば影響しそうです。つまり、25Ωで影響が出るかは条件によって変わるので、どのような条件で実験したかが重要です。

コード成分のRLCによるローパスフィルターに加えて、ヘッドホンのインピーダンスにより分圧量が変化し、音量および音質に影響を与えるのですね。解りました。

スピーカケーブル視聴 投稿者:TTB 投稿日:2011年10月22日(土)22時16分53秒
志賀先生

最新の「ステレオサウンド」誌にスピーカーケーブルの実測と視聴記が載っています。例によって、ブラインドではないためか最も高価なケーブルがいい評価を得ているわけですが、立ち読み程度なので、どのような物理特性を測定したのか、いまいちわかりません。先生はすでにご覧になりましたでしょうか? 私自身は「ケーブルによって耳に感じることができる差は無い」派なのですが.

Re: スピーカケーブル視聴 投稿者:志賀 投稿日:2011年10月25日(火)20時55分59秒
TTBさん

>最新の「ステレオサウンド」誌にスピーカーケーブルの実測と視聴記が載っています。例によって、ブラインドではないためか最も高価なケーブルがいい評価を得ているわけですが、立ち読み程度なので、どのような物理特性を測定したのか、いまいちわかりません。

私もちょっと見てみました。詳しく読んだわけでないので正確ではありませんが、同じような手法によるケーブルの解析はこの著者の管理するウエッブサイトで見られます。

測定結果としては挙げてあるのは前半は挿入伝送量の周波数依存性ですが、要するに負荷(8Ω)をかけた時の信号の減衰量のことで音質に直接関係ある量です。これは、表現や用語は少し異なりますが、私のサイトでも書いている表皮効果や自己インダクタンスによる高周波数帯での減衰量の計算結果とほぼ同じ結果です。というより電磁気学に心得のある人であればケーブルの構造さえ与えてやれば誰がやっても同じ答えが出るものです。

大ざっぱにいうと数メートルのケーブルでは1kHzの信号強度と比較し、10kHzでは0.01dB 程度、20kHzでも0.1dB 以下の減衰となります。

問題はこの程度の差が聴感で区別できるかどうかですが、20kHz 以上の信号をほぼ完全にカットしてもわからないというブラインドテストの結果からみても、まず不可能だとおもいます。いずれにせよこの程度のわずかな差が聴感でわかるかどうかを調べるには完全なブラインド条件でのテストによらないとだめです。記事ではもっぱら主観による評価で参考になりません。


Re: スピーカケーブル視聴 投稿者:AS 投稿日:2011年10月27日(木)11時39分26秒
志賀さん

“「ステレオサウンド」誌のスピーカーケーブルの実測と視聴記”を例にしても、現今のオーディオ評論界の程度が分かってしまいますね。評論家が、実測値さえ掲載すれば、素人(数値の意味するところを専門的に理解していないまま、挙げられた数値に振り回される人々)が引っかかると考えているのでしょう。

「ある主要なオーディオサイト」で、毎年受賞機選定が行われていまして、今年の分も出揃ったところのようですが、私が10代〜20代の頃の、本格オーディオが活況だった頃に行われていた「オーディオグランプリ」の受賞機選定と比較すると、大きな違いがあります。

「ある主要なオーディオサイト」の選定では、大賞や金賞はまさしく1台100万円を超えるハイエンドのみで、銀賞でもまだ1台数十万円が中心価格帯です。銅賞もありますが、全体として「オーディオグランプリ」の頃と比べると、毎年『高額機偏重』で『いろんなメーカーへの気配り・・・受賞機の数が多すぎる(おっと、これは私の主観ですね)』の選定結果になっています。

“名のあるメーカーの製品・高額機・変な癖のない音”であれば受賞されるのならば、選定は評論家でなくとも簡単ですし、逆に、それら高額機が真にいい音の製品で受賞しているのであれば、高額機でないと受賞出来ないメーカーの(オーディオグランプリの頃に比べての)力量低下ではないでしょうか

Re: スピーカケーブル視聴 投稿者:TTB 投稿日:2011年10月31日(月)13時13分25秒
志賀さん

以前、私は適当に安価なケーブルを集めて比較しようとたことがありました。ブラインドではありませんでしたが、全く差がわかりませんでした。しばし、我が耳の能力のなさを嘆きました。がしかし、先生のホームページを見て、なるほどそんなものかと思いました。

わからなくて当然ですね、でも、「裸の王様」じゃないけど、これは高価ですごいんだと言われると、誰も「私には差はわからない」とはいえないんでしょうかね。。。

それにしても、例えば、今回の「ステレオサウンド」誌の評価記事を読んでみますと、いいものと悪いものは本当に雲泥の差があるような書き方をしてある。いくらなんでもケーブルの違いでありえないと思います。本当にそう「感じている」から書いたんでしょうか。

ある雑誌に、評論家の方々のプラーベートなシステムの紹介記事がありました。その中のひとりの方は、以前は欧州製の数百万のスピーカーを数十万の国産のスピーカーに変えた、という方がいました。曰く、最近は技術の進歩で以前は数百万のものが今は数十万で聴けると。。そんなに進歩があったとは思いませんが、私はこの方、とても勇気のある方だと思いました。普通は評論家になってしまえば逆はいえるでしょうが、なかなかこんなことは言えない。

Re:スピーカケーブル比較試聴 投稿者:MK 投稿日:2011年10月31日(月)16時33分41秒
TTBさん、皆さん、こんにちは。

>今回の「ステレオサウンド」誌の評価記事を読んでみますと、いいものと悪いものは本当に雲泥の差があるような書き方をしてある。いくらなんでも・・・・本当にそう「感じている」から書いたんでしょうか。

多分、感じていると思います。脳が嘘をついているので本人は全然気づかないのでは。錯覚の一種ではないでしょうか。先日、TVで「サッカーのオフサイド」判定の誤審の話題がありました。こういうこともあるのだなあと驚きました。関連があるかもしれませんね。

Re: スピーカケーブル視聴 投稿者:志賀 投稿日:2011年10月31日(月)20時16分19秒
TTBさん

> それにしても、例えば、今回の「ステレオサウンド」誌の評価記事を読んでみますと、いいものと悪いものは本当に雲泥の差があるような書き方をしてある。いくらなんでもケーブルの違いでありえないと思います。本当にそう「感じている」から書いたんでしょうか。

少なくとも一般ユーザーの場合は本当にそう「感じている」んだと思います。

最近 ≪もうダマされないための「科学」講義(光文社新書)≫ という本を読んだのですが、いわゆる似非(えせ)科学にはまる人の特徴は、個人的体験(主観)を客観的事実と取り違えてしまうことにあるようです。そのような人に、「それは間違いです」といって説得しようとしても反発をかうだけでだめなんだそうです。何しろその人にとっては紛れもない「事実」なのですから否定できません。ケーブルの世界は私に言わせると紛れもなく似非科学の世界です。

ただし、利害が絡んでいる場合はどうかわかりません。その記事の著者はどうなんでしょうかね?

Re: スピーカケーブル視聴 投稿者:OM 投稿日:2011年11月 6日(日)14時58分23秒  

「裸の王様」が何度か登場してますので、言い出しっぺとして少し書き足しておきます。
私が「裸の王様」を「音のわからない成金趣味」として使っているのはお気づきだと思いますが、私の中での定義は、以下の通りです。

裸の王様:
自分のできないことをできると言う、値段の高い物が好き、さらに、その両者を自慢する。日本語ワンワードで表現すると、「成金趣味」。
日本語訳では、「相手が王様でも物怖じせずに本当のことを言った少年、アンタは偉い!」てな論調になってますが、原文の論調は、「成金趣味の知ったか振りは、赤っ恥かきまっせ」だそうです。

裸の王様商売:
わかった様なわからない様な美辞麗句を並べて、相手がその言葉に釣られるのを待って、高い物を売る商売。
美辞麗句は、証明できない言葉だけを用いる。最終的にバレて訴えられた時に、「俺には聞こえる」の蒟蒻問答で逃げることができる。オーディオだと、「音の泡立ち・空気感・音の輝き・瑞々しい音」などが典型例。
「10万円のアンプだと、この程度ですが、100万円のアンプに換えると、ほら、音の泡立ち、空気感が違うでしょう」と持ちかけて、「うん、俺には、音の泡立ちが違うのがわかる!」と言わせれば、一丁上がりです。

ーーーーーーーーーー
>そのような人に、「それは間違いです」といって説得しようとしても反発をかうだけでだめなんだそうです。

無理でしょうね。裸の王様商売に落ちる人は「自分は人より優れている」と思いたい人達ですから、「それは間違いです」と言ったら、「科学者って連中は音の泡立ちがわかっとらん。その点、俺様は音の泡立ちを感じることができる。エッヘン!」となって逆効果でしょうね。

Re: スピーカケーブル視聴 投稿者:OM 投稿日:2011年11月 6日(日)15時51分38秒  

ヘッドフォンに全く興味が無いためヘッドフォンに関する議論に参加できないのですが、一般のスピーカーへのダンピングファクターの影響ならある程度の考察が可能です。

簡単な実験として、ケーブルの途中に1Ωと10Ωの抵抗を挟んでみると、ダンピングファクターが音質に影響を与えるかどうかが、はっきりとします。

スピーカー端子が2系統有るなら、片方をダイレクトにして、もう一方に抵抗を挟むと、手軽に両者を比較することが可能です。

1Ωの方でも、

>いいものと悪いものは本当に雲泥の差があるような書き方をする人達の問題にしている抵抗値の100倍ぐらい有るはずなので、本当にケーブルで雲泥の差が有るなら、泥の底なし沼ぐらいの音になります。実際には、普通に音は鳴りますので、「本当にケーブルで雲泥の差が有るなら」の仮定が間違えているんでしょう。

10Ωをつなぐと、これが面白い。皆さんも、一度試してみることをお勧めします。

まず、ダンピングファクターと名前が付いているぐらいなので、ダンピングに関して考察します。

「DFが低いと低音が持ち上がる」や「DFが低いと低音が間延びする」は、よく言われてます。10Ωをつなぐまでは、「ズン」が「ズ〜〜ン」に「ドン」が「ド〜〜ン」になるものだと思ってました。しかし、「ズン」は「ズンブ〜ン」に「ドン」は「ドンブ〜ン」になります。低域の全ての周波数の音が間延びするんではなく、共振周波数だけが間延びするんですね(後から考えたら、当たり前)。従って、「ズン」は「ズン」のままで、その後に共振周波数の減衰振動が「ブ〜ン」(と言っても、ゼロコンマ数秒ですが)と続きます。

ドラムの単音を入れてみると、各スピーカーで「ブ〜ン」の周波数が違うので、DFが低いとスピーカーの個性が出やすいと予想されます。しかし、実際の音楽で、この「ブ〜ン」で音が変わったと認識されるかと言うと、甚だ疑問です。

共振周波数の近辺に長い音を発生するパイプオルガンの入った曲だと、特定の鍵の音が極端に持ち上がるので、認識できると思います。しかし、ロック等では、「認識できる人がいても不思議ではないが、音質に大きな影響が有るとは言えない」ぐらいだと思います。
もう一つの効果なんですが、先入観を防ぐため、しばらくしてから書きますね。

ダンピングファクターって名前なんで、ダンピングにばかり目が行ってしまいますが、実際には、もう一方の効果の方が大きいと思います。少なくとも、私の家のスピーカー達でロックを聴いている場合には、ダンピングよりもこちらの効果の方が大きかったです。

Re: スピーカケーブル視聴 投稿者:IMA 投稿日:2011年11月 6日(日)20時00分23秒
OMさん

>10Ωをつなぐと、これが面白い。皆さんも、一度試してみることをお勧めします。

12Ωを繋いでみました。直列に抵抗が入るので音量は小さくなります。音量を同じ位にして、抵抗有り無しで数回確認しました。DFが小さくなることにより、低音に締まりが無く若干強調され幾分か分解能が良い様に思います。また、高音も幾分か強調されているようです。

8Ωのスピーカに12Ωを繋ぐとDFは、1以下と言うことで良いのでしょうか。

Re: スピーカケーブル視聴 投稿者:OM 投稿日:2011年11月10日(木)23時57分1秒
IMAさん

>8Ωのスピーカに12Ωを繋ぐとDFは、1以下と言うことで良いのでしょうか。

DFの定義より、8 / 12 = 0.67ですので、1以下となります。

ここで、スピーカーのインピーダンスの周波数特性を考えます。典型的なインピーダンス特性は、

http://homepage3.nifty.com/w-taro/bondslab/imp2-main01.html

のグラフで、共振周波数でピークを持ちますが、一度低下して、それ以後徐々にインピーダンスが上昇します。このグラフをそのまま使って説明することにします。200Hz付近だと約5Ωで、2kHzでは約10Ωのインピーダンスとなります。本質的な議論に変化は無いので、計算を端折りますが、1Vの200Hzの信号を、10Ωの抵抗を介してスピーカーに入力した場合の、スピーカー端子間の電圧は、5/(5+10)*1 = 0.33 (計算を端折っているので、正確な値では無い。)

同様に2Khzでは、
10/(10+10)*1 = 0.5
「高周波の方が、相対的に高い電圧が加わる」=「見かけの周波数特性が変化する」
ことになります。

実際のスピーカーでは、インピーダンスの補正を行っていたりと、必ずしも高周波ほど持ち上がるとは限りません。しかし、抵抗を挟んで音を聴いてみて、「DFの低下で低音が強くなるはずやったのに、高音が強くなった。。。う〜〜〜ん」と気付く程度に影響が出る場合も有りました

Re: Re: スピーカケーブル視聴 投稿者:IMA 投稿日:2011年11月11日(金)23時29分35秒  
OMさん

> ここで、スピーカーのインピーダンスの周波数特性を考えます。1Vの200Hzの信号を、10Ωの抵抗を介してスピーカーに入力した場合の、スピーカー端子間の電圧は、 5/(5+10)*1 = 0.33 (計算を端折っているので、正確な値では無い。)

> 同様に2Khzでは、10/(10+10)*1 = 0.5 「高周波の方が、相対的に高い電圧が加わる」=「見かけの周波数特性が変化する」ことになります。


周波数によるスピーカーのインピーダンス変化により、分圧で「見かけの周波数特性が変化する」。 分かり易いご説明有り難うございます。納得です。

Re: スピーカケーブル視聴
投稿者:KZM 投稿日:2011年11月12日(土)11時56分20秒
IMAさん

> 8Ωのスピーカに12Ωを繋ぐとDFは、1以下と言うことで良いのでしょうか。

DFの値をその定義から計算すると、同じアンプを使用してもスピーカのインピーダンスによって違った値となります。ハイインピーダンスのスピーカを使用すれば計算上のDF値は跳ね上がるとしても、それで過渡特性がよくなると考えるのは間違いとすぐにわかるでしょう。

DFは物理量ではなく過渡特性の目安量なので、DFが同じ値でも同じ過渡特性にはなりません。

アンプのスペックとしてDFの値が書かれている場合は、想定負荷値から出力インピーダンスを割り出す以上の意味を持ちません。

また、アンプとスピーカが直結しているときの話なので、スピーカ側にネットワークが入っている場合はもはや目安にもなりません。DFについて考えるときは、負荷がどんなケーブルとスピーカかを明らかにするべきです。

Re: スピーカケーブル視聴
投稿者:IMA 投稿日:2011年11月12日(土)19時02分8秒
KZMさん

> DFについて考えるときは、負荷がどんなケーブルとスピーカかを明らかにするべきです。

 スピーカーの過度特性を測定する事が出来ますので、後日検討してみます。
また、スピーカーの過度特性は、コーンの重量も大きなファクターではないかと思っています。

Re: スピーカケーブル比較試聴 投稿者:TTB 投稿日:2011年11月24日(木)12時30分36秒
MKさん

> 多分、感じていると思います。脳が嘘をついているので本人は全然気づかないのでは。

そうですね。ちょっと前にNHKの「ためしてガッテン」だったかな、照明の色で味覚の感受性が左右されるという実験をやっていました。蛍光灯の白色光と電球色では白色光の方が味覚が鋭くなる、とプロのパティシエを実験台にやっていました。
そうかもしれません。

また、ネットのどこかで、種々の色の被覆のピンケーブルを見ました。詳細は忘れましたが、xxな音にしたい時は○色、・・・な音にしたい時は●色のケーブルを、なんて感じです。

物理的に言ったらありえない話で、その時は呆れましたが、意外に聴覚も周囲の色に左右されるのかも、なんて最近思ったりします。

とにかく、人の感覚はいい加減というか、いろいろなことに左右されますよね。かくいう私、同じ装置で、同じ設定で、同じCDを聞いいても日によって、素晴らしく聞こえることもあるし、耳を被いたくなることもある。皆様もそんなことありませんか?
その違いの方が、スピーカーケーブルの違いよりも私には大きいです(笑)

Re: スピーカケーブル比較試聴 投稿者:AS 投稿日:2011年11月25日(金)09時46分57秒
TTBさん

> とにかく、人の感覚はいい加減というか、いろいろなことに左右されますよね。

同じ装置、同じソフト、同じつくりの部屋、同じ被験者(複数)で、部屋の壁の色が変わるだけで音が違って聴こえるという実験もあります。

一時、アンプやデッキの色がブラックばかり売れた頃がありました。安価な製品でも、ブラックだと高級感が“感じ”られ、それが音を良く聴こえさせる効果があると解説されていました。車も、高級車はブラックが“似合う”のと同じことでしょう。

感覚、主観が大きくものをいう世界ですね。

> 同じ装置で、同じ設定で、同じCDを聞いいても日によって、素晴らしく聞こえることもあるし、耳を被いたくなることもある。皆様もそんなことありませんか?

体調も大きな要素ですね。いつもは気にならないソフトやテレビの音が気に障ったり。世界的に活躍している某音楽家の言葉ですが、作曲するにも体調次第で同じキーボードの鍵盤を叩いても音が違って聴こえるので、体調がいい日にしか作曲はしないと。

Re: スピーカケーブル比較試聴 投稿者:MK 投稿日:2011年11月25日(金)14時55分58秒
TTBさん、皆さん、こんにちは。

>同じ装置で、同じ設定で、同じCDを聞いいても日によって、素晴らしく聞こえることもあるし、耳を被いたくなることもある。

私は、違いをあまり感じないのですよ。システムを変えたり、1つのシステムでは残響を付加したりして、楽しんでいます。スピーカケーブルの実験は友人がいろいろとやっていますが、傍らの私は違いを検知できません。

バナナプラグ 投稿者:MNS 投稿日:2011年11月 9日(水)06時33分32秒  
志賀さん

スピーカーケーブルの話題が盛んですが,バナナプラグの影響はどうなんでしょうか? 私は最近バナナプラグを止めて,直接端子に接続することとしました。

Re: バナナプラグ 投稿者:AS 投稿日:2011年11月 9日(水)09時06分59秒
MNSさん

私は3年前までW社製バナナプラグを使用しておりました。単にSPケーブルの着脱が容易だとの考えからでした。ところが、ごく限られたCDを聴いている時だけ、毎回「ピィーン」という高音が聴こえ、バナナプラグが共鳴して鳴っていることが分かり、それ以来、SPケーブルは直付けにしています。

例え「ピィーン」と聴こえなくとも、バナナプラグはある程度共振しているのでしょうから。Yラグは、端子へ接続する平たい部分とその後方の円筒部分とから成る形をしていますが、その形(音叉に似ていると思いませんか?)も共振し易いはずです。SPケーブルを端子へ最も小さな共振で接続する方法は「直付け」でしょう。

Re: バナナプラグ 投稿者:MNS 投稿日:2011年11月10日(木)06時47分53秒  
ASさん

そのような事例も有るのですね。

今回アンプをEL34の3極管接続(NFB 6dB)のパラレルプッシュプルにしました。最近になって自分の求める音(好きな音)が分かってきたように思います。

生命感に溢れ実在感の高い音です。生の音楽会よりも自分の心に響く音です。

コンサートでも,座席によって低域がかぶり,音楽が楽しめないことがあります。以前のフランクのヴァイオリンソナタを聞いたとき,ピアノ伴奏の音量が大きく,フランク独特の繊細なヴァイオリンの叙情が聞き取れなかったときには,本当にがっかりしました。家に帰り,コルトーとティボーのモノラル録音を聞いて,心を癒やしました。

アンプの交換とともにバナナプラグを止めて直接端子に接続したところ,自分の求める音にまた一歩近づいたように思います。

Re: バナナプラグ
投稿者:AS 投稿日:2011年11月10日(木)09時31分20秒  
MNSさん

> 今回アンプをEL34の3極管接続(NFB 6dB)のパラレルプッシュプルにしました。最近になって自分の求める音(好きな音)が分かってきたように思います。

私はトランジスタアンプと真空管(KT88のUL接続プッシュプル)アンプを使用しています。音質面での違いのほかに面白い(?)のは、トランジスタアンプではウーファーがふらつくCDソフトが稀にあってサブソニックフィルターを使用する事があるのですが、真空管アンプですとトランジスタアンプに比べ超低音域(サブソニック)が出しにくい特性があるせいか、その真空管アンプで鳴らしたらフィルターなしでもウーファーが全くふらつかない事です。

真空管アンプはノイズや歪の点ではスペック上トランジスタアンプにかないませんが、やはりトランジスタでは味わえない音が聴ける魅力がありますから、なかなか手放せないでいます。KT88以外の球でも聴いてみたい気持ちがあります。

> 以前のフランクのヴァイオリンソナタを聞いたとき,ピアノ伴奏の音量が大きく,フランク独特の繊細なヴァイオリンの叙情が聞き取れなかったときには,本当にがっかりしました。家に帰り,コルトーとティボーのモノラル録音を聞いて,心を癒やしました。

主演奏者を生かすも殺すも、伴奏者の力量にかかっていますね。A.コルトー(p)&J.ティボー(vn)、80年も経っているのにフランクのヴァイオリンソナタじゃ定番中の定番ですね!私は五嶋みどり(vn)&R.マクドナルド(p)で聴いています。

Re: バナナプラグ 投稿者:志賀 投稿日:2011年11月10日(木)11時45分35秒  
MNSさん

> スピーカーケーブルの話題が盛んですが,バナナプラグの影響はどうなんでしょうか?

スピーカーケーブルは低インピーダンスで大電流が流れるのでターミナルの接触抵抗は出来るだけ小さくしたいものです。バナナプラグは経時変化で接触抵抗が増加することもあり得るので避けた方がいいでしょう。

これに関連した話は


http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/aging.htm

このページの後半、ターミナルの接触抵抗について書いてあるので参考にしてください。また、AS さんの投稿のような共振が生じることは初耳ですが注意したいですね。

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